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顕微鏡を使わないと判読できない広告
Case: Book
ブラジルの作家パウロ・コエーリョの世界的な大ベストセラー小説「The Alchemist(*アルケミスト)」が、新たな販売記録を打ち立てたことを記念して実施したユニークなプロモーションをご紹介。*アルケミスト=錬金術師。
拡大してもちょっとわかりづらいですが…それぞれ白バックが、物凄く細かい“黒い何か”で埋め尽くされています。これだけでは何のことかわかりませんが、ビジュアルの下部には“読める大きさ”の文字で、こんなことが書かれています。
The Alchemist. 7 years on the New York Times best sellers list. Thank you to the 70 million that read the book. If you’re not one of them, read this ad. – Paulo Coelho
(アルケミスト。7年にわたりニューヨークタイムズのベストセラーリストにランクイン。この本を読んでくれた7000万人に感謝します。もしもあなたがその1人でないならば、この広告を読んでください。パウロ・コエーリョより)
ここで注目は『この広告を読んでください』という箇所。
そう、ここから「The Alchemist」の全文章(和訳版の文庫で200ページ超)が、まるで“顕微鏡でも使わないと判読不可能な”ミクロなサイズになり、このスペースに描かれていることがわかります。
化学の起源は、錬金術(アルケミー)と言われます。そして、化学には分子の形を解き明かすために使われる「顕微鏡」がなくてはならないもので、「顕微鏡」と錬金術とは密接な関係にあることから今回このようなクリエイティブが採用されたのだと推測されます。
小説のコンセプトとリンクさせ、受け手の意表を突くユニークな広告でした。
(via Creative Criminals)
PR EDGEより転載
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