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精巣がんのセルフチェックを促す、世界初の『睾丸チェッカー』
Case: Testimatic
10代後半から30代の男性がかかりやすい病気として知られている、精巣がん。初期の症状としては睾丸の腫れやしこりなどがあり、早期に発見・治療すれば100%に近い確率で完治することができます。
そしてそのために欠かせないのがセルフチェック。定期的に自分で触って確認していれば異変にすぐに気付けますし、病気が進行するのを防ぐことが可能です。
精巣がん患者の支援・サポートを行うニュージーランドの非営利団体・Testicular Cancer New Zealandは、このセルフチェックの大切さを広く訴えかけるため、一風変わったキャンペーンを実施しました。以下は英紙ガーディアンが報道した映像です。
同団体が用意したブース、目隠しのカーテンがついていて試着室のようになっていますが、下腹部あたりの位置に穴が開いています。
実はこれ、睾丸に異常がないかどうかをチェックしてくれる、世界初の『睾丸チェッカー』。ブースに立ってカーテンを引き、ズボンを下すと、穴から泌尿器科医師の手がニョキリ。実際に睾丸を触診して異常がないか診断してくれます。
(Image by Testicular Cancer New Zealand)
かなり奇妙な感じではありますが、ドクターと顔を合わせる気恥ずかしさもありませんし、実際にやってもらうことで次回からは自分でチェックできるというわけですね。
このブースをオークランドで開催された男性向けおもちゃ展・Big Boys Toysで披露したところ、170人以上が触診を受けたそう。また国内外の多くのメディアからも注目を集め、定期的なセルフチェックの重要性を発信することに成功しました。
ユニークな切り口で話題化を図った啓発キャンペーン。今後、ニュージーランド国内の様々なイベント会場でも実施する予定だそうです。