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“地球を守る人”を守りたい! 伊暖房家電メーカーが取り組んだ壮大なCSR施策
Case: The Ariston Comfort Challenge
イタリアの暖房家電メーカー・Aristonが展開した大規模CSR活動をご紹介。
北限の地・グリーンランドに駐在して日々地球の気候変動を観測する研究チームに、頑丈な素材と自社製品の暖房家電で構成した特製の「家」を寄贈。ときにチームメンバーの命をもおびやかす寒気や地吹雪といった荒天から彼らを守り、研究に集中できる環境を提供しました。
大きな氷河のうえに立ち、さまざまな観測実験から気候変動の兆候をさぐる研究チーム。「水中のプランクトンを採取して、どんな生態系が形成されているかを観察します」と、メンバーのひとりが答えます。
チームのミッションは生命の危機とつねに隣り合わせ。北極の猛烈な寒気は体温を奪い、視界を奪われるほどの地吹雪がテントを吹き飛ばそうとします。
地球の未来を守る彼らに、少しでも安全な環境を提供し、人類の歩みに少しでも貢献したい── Aristonは、猛烈な気候のなかでも平地と変わらぬ暮らしを送れるシェルター・ハウスの建築に乗り出しました。
「建築」を担当するのは、ロシア・中国・イタリアの3ヶ国から集まった精鋭たち。
文字通り“一寸先は闇”という状況のなか、グリーンランドの過酷な大地を突き進みます。すべては現地で待つ研究チームのために…
ベースキャンプに到着後、パーツ化された建材をすばやく設営。
ハウスの中には、自社の最新鋭ボイラーを設置しました。
仕事を終え、戻ってきた研究チームが玄関をくぐると…
そこには平地と変わらぬ生活を送れる、夢のような空間がありました。思わず笑みがこぼれるチームメンバーたち。
ハウスに設置されたボイラーは、スマートフォンから自由に操作可能。極寒の地で「室温を自由に決められる」ということは、まさに革命でした。
いつ急変するとも限らぬ環境のなかでテント生活を送る必要はもうありません。ここグリーンランドの地に、彼らの帰る「家」ができたのです。
安心安全な環境で、チームは以前にもまして研究に集中できるようになりました。
ハウスの窓から外を眺め、チームメンバーのひとりはつぶやきます。「以前の過酷な環境から解放されて、正直少しさびしい気持ちもする。でもそれ以上にホームシックの気持ちが和らいだよ。」
気候変動の最先端にたち、いままさに地球を守っている人たちを私たちは守りたい── 自社の技術をフル活用し、地球規模のCSRに挑む壮大なキャンペーンでした。