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光のアニメーションで実演。自転車による夜間無灯火運転の危険性を周知する啓発施策
Case: Be bright, use a light
ベルギーの首都ブリュッセルでは、自転車に乗った人を多く見かけます。ヨーロッパでも緑の多い都市として有名なこの街らしく、通勤や通学に自転車を利用する人が多いのだそうです。
しかしその一方で問題となっているのが、無灯火での走行。暗くなってもライトを点けない人の割合は24%にもなるといい、人々の安全に関する意識を高めるための早急な対策が求められています。
そんな状況に立ち上がったのが、自転車の推進運動をするNGO団体・Bike for Brussels。人々に無灯火走行の危険性を知ってもらうため、ある仕掛けを用意しました。
道路の路肩に設けられたトンネル状の通路。入り口にはセンサーが仕込まれていて、ライトを付けずに走っている自転車を感知します。
そのままトンネル内に侵入すると、側面の壁をスクリーンにして自動的にアニメーションが投影され、『ライトを点灯して安全に走行している自転車』と、『無灯火で夜道を走った結果、車との交通事故を起こしてしまった自転車』の両方が映し出される仕掛けになっているのです。
自分では街灯に照らされていると思っていても、車からは非常に視認しにくい無灯火の自転車。その危険性をよく知ってもらったところで、車体に付けるライトと明るい黄色のベストを無料配布したのでした。
ライトを点けないで夜道を走ることがいかに危険かを、分かりやすく示した取り組み。健康増進に役立ち、環境にもやさしいサイクリング、安全性が高まればトライする人ももっと増えていくのではないでしょうか。