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スター選手の名前が“デブ”や“のろま”!サッカーの試合でイジメへの関心を集めた啓発施策
Case: The Namechanger
子供や若者の人権確立に取り組むドイツのNGO・Deutsches Kinderhilfswerkが、2016年1月にハンブルグで開催されたサッカーの「ヒーローカップ」で、世の中にはひどいあだ名をつけられてイジメにあっている子供たちが大勢いる現状を訴えるために、“ユニフォームにプリントされている選手名をイジメられている子供たちのあだ名に変えてプレーする”という取り組みを実施し、国中の関心を集めることに成功しました。
ひどいあだ名をつけられることが嫌がらせの第一歩となり、次第にイジメへと発展するケースは数多くあり、インターネットが普及した現代では、イジメは教室内にとどまらず、四六時中子供たちを苦しめることになっています。
本当の名前ではなく、“デブ”、“のろま”、“おバカちゃん”等のあだ名をつけて、そしてその名称で呼ぶことが、子供たちをどれだけ苦しめているのか。あだ名によるイジメがどれほど壮絶なものであるのか。Deutsches Kinderhilfswerkは、名前を変えられた子供たちの想いを届けるために、いつもとは違う試合風景を提供しました。
2016年1月、ハンブルグで開催された「ヒーローカップ」。現役を退いたスター選手がエスコートキッズと手をつないでフィールドに現れます。
一見、いつもと変わらない光景ですが、選手たちが後ろを向き、それぞれのユニフォームにプリントされた“選手名”を会場に見せるとどよめきが起こります。
なんと“選手名”が“ひどいあだ名”になっていたのです。
スター選手たちは、“ひどいあだ名”を付けたままプレーしました。
この試合の模様はドイツのテレビで生中継されましたが、実況アナウンサーもコメンテーターも“選手名”ではなく背中に付けられた“ひどいあだ名”で中継を行いました。
また、この試合に出場したスター選手たちは、試合中のユニフォーム同様SNS等のアカウント名も“醜いあだ名”に変更したことにより、ハッシュタグ#namechangerがトレンドトピックになったばかりでなく、ドイツ最大の新聞紙で特集記事が掲載されたり、人気テレビ番組・NORDで放映されたり…と各種メディアの関心を大いに掻き立てることに成功しました。
サッカーフィールド上でもタフな戦いが繰り広げられていますが、子供たちが日々通う学校ではそれ以上の過酷で卑劣な戦いが強いられているのかもしれません。選手名を変え、試合風景を変えることで、名前を変えられて苦しんでいる子供たちがいることを訴求し、イジメの解決の糸口となるべく実施されたアンビエント施策でした。
INFORMATION
PR EDGE より転載 https://predge.jp/97625/-
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