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TikTok & チームラボ、アートとサウナの新しい体験「TikTok チームラボリコネクト」本日3月22日(月)オープン。東京・六本木で半年間限定。
ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」がメインパートナーとして参画する、チームラボが創るアートとサウナの体験を掛け合わせた全く新しい形の展覧会「チームラボ & TikTok, チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木」(以下「TikTok チームラボリコネクト」 )が、本日2021年3月22日(月)に、東京・六本木にオープンしました。会期は半年間限定で、8月31日(火)まで。
TikTok チームラボリコネクトは、サウナによって鑑賞者の状態そのものを変えたうえでアートを体験する、壮大なアートの鑑賞方法の実験と実践の場です。権威ある美術館や宮殿など「高級な場所」でアートを鑑賞するのではなく、超温冷交代浴(サウナ・冷水・休憩を繰り返すこと)によって ”ととのう” ことで、鑑賞者自身が「最高級な状態」でアートを体験するという、新しい考えのもとにあります。
チームラボは、2019年に九州・御船山楽園にサウナ(サウナシュラン2019・2020二連覇)が出来て以来、展覧会「チームラボ かみさまがすまう森」や「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」などを介して、アートとサウナの新しい体験を、その歴史的背景も紐解きながら模索してきました。サウナ・冷水・休憩を繰り返す超温冷交代浴は、感覚が研ぎ澄まされた、”ととのう”という状態をもたらすと言われています。TikTok チームラボリコネクトは、その特殊な状態を用いることで、来場者がどこまでも広がっていく身体感覚で超自然現象的アート(※)と一体となり、世界と時間に再びつながること(リコネクト)を目指しています。
(※)超自然現象的アート:万有引力に逆らうなど、自然界の法則を超えた現象を意味する「超自然現象」と、それによる認知そのものの変化をテーマにしたアート作品。
展覧会公式ウェブサイト: https://reconnect.teamlab.art/
ハイライト動画: https://youtu.be/i4Kc2V6MhVA
公式チケットサイト: https://exhibition.teamlabticket.com/reconnect/
■アート浴エリア
生命は結晶化した儚い光 / Ephemeral Solidified Light
teamLab, 2021, Interactive Installation, Sound: teamLab 作品: https://www.teamlab.art/jp/w/ephemeral_solidified_light/
光が固形化してできた光の結晶のようなものが、空中に無数に浮遊し、上昇したり、下降したり、時には止まったりする。身体ごと作品空間に没入すると、身体に触れた光の結晶は壊れ、その結晶の光が、作品空間全体に広がる。
光の結晶に触れると、見えている部分は、とぎれもなく流れ続けているものの一部だと気が付く。
生命は、はじまりもわからない過去から、一度もとぎれることなく流れつづけているエネルギーの連続体の中で、奇跡的に固形化された、儚い光の結晶となってあらわれる現象なのだ。
空中浮揚 / Levitation
teamLab, 2021, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi 作品: https://www.teamlab.art/jp/w/levitation/
球体は、質量の概念を超越し、地面でも天井でもない、空中の中ほどに静止したり、空中を上がったり下がったりを繰り返す。球体は、人々が叩くなど衝撃があると、地面に落ち、転がっていく。しかし、何も邪魔がなければ、自らの状態を修復するかのよう、再びゆっくりと空中に上がっていく。
生命とは何か。例えば、ウイルスは、生物学上の生命の最小単位である細胞を持たないことや、自己増殖することがないことから、生物と無生物の境界領域に存在するものと考えられている。生物と無生物を分かつものが何であるかは、生物学上、未だに定義ができない。
一方、あなたが明日もあなたであり続けているのは、形あるものが崩れていく「エントロピー増大の法則」に反している。つまり、エントロピー(無秩序の度合いを表す物理量)が極大化に向かうとされている宇宙の中で、生命とはその方向に反している存在なのだ。生命は、古典的な物理の法則に反する、超自然現象である。
1977年にノーベル化学賞を受賞した化学者・物理学者のイリヤ・プリゴジンは、自然界には外部からエネルギーを取り入れて、内部でエントロピーを生産し、そのエントロピーを外に排出することによってのみ形成され、非平衡状態の中で維持されるある種の秩序・構造が存在する事を発見した。エネルギー(および物質)を外部に散逸させてエントロピーを外部に捨てることによって内部のエントロピーを減少させて秩序を作り出す。生命体は外部から食物としてエネルギーを取り込み、排泄物としてエントロピーを外部に捨て、エントロピーを維持しているとも言える。
生命とは、外部の環境と連続的である、エネルギーの秩序であるかもしれないのだ。
そして、生命の存在そのものが、物理の法則に反する超自然現象であるがゆえに、作品空間に、エネルギーの秩序をつくると、まるで物理の法則に反する超自然現象かのように万有引力に逆らい、球体はゆっくりと浮き上がり、空間の中腹に留まったり空中を上下したりする。
目前で起こっている(自然界の法則を超えた現象という意味の)超自然現象をただ観る時、認知そのものが変化していく。そして、その認知の変化があなたを「日常とは違った状態」へと導くだろう。
作品による認知の変化を模索する。
降り注ぐ雨の中で増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year / Proliferating Immense Life in the Rain - A Whole Year per Year
teamLab, 2020, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi 作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/proliferating_immense_life_year_roppongi/
現実世界と同じ時間の流れの中で、1年を通して、咲いていく花々が移り変わっていく。花々は誕生と死を繰り返しながら、増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。
また、人々が観賞するための椅子に座ろうとすると、花々は散って死ぬ。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
■冷水エリア
円相に迷い込んで / Step into the Light Circle
teamLab, 2021, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi, teamLab
空間に円相が生まれ、身体ごとその円相の中に入り込む。
空間には、円が描かれたり、群蝶が飛んだりする。蝶に触ると、蝶は死んで落ちていく。その円や群蝶の中に入り込むと、中には全く別の世界が広がる。
禅における書画のひとつ、円相(円形を一筆で描いたもの)は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
円相を通り抜けて / Walk through the Light Circle
teamLab, 2021, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi 作品: https://www.teamlab.art/jp/w/walkthrough_lightcircles/
空間に円相が生まれ、身体ごとその円相を通り抜ける。
この光の円は、ゆがみない完全な円、真円である。数歩、前に歩き続けても完全な真円が続く。
禅における書画のひとつ、円相(円形を一筆で描いたもの)は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
■サウナエリア
呼応するランプのアレイとスパイラル - ワンストローク, Metropolis Tokyo / Array and Spiral of Resonating Lamps - One Stroke, Metropolis Tokyo
teamLab, 2021, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi 作品: https://www.teamlab.art/jp/w/array_spiral_resonating_lamps/
人が、ランプのアレイ(高密度に集合しているランプの塊)の底にある一番低いランプの下を通ると、そのランプが、強く輝き音色を響かせる。もしくは、人が各サウナ室に出入りすると、そのサウナ室の出入口付近のランプが、そのサウナ室の光の色に強く輝き音色を響かせる。
そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、それぞれ全てのランプを一度だけ通る二本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから三次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる一本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らない。
ランプの配置に関しては、空間上のランプの配置を数学的に求め、ランプの高さ方向の分布のばらつきと、3次元的な経路(光の軌跡)のなめらかさを定量化し、多数の解に対して評価を行った。
ランプの平面配置は、ランプを吊るために、均一な千鳥配置であり整然としたグリッドになっている。これが一つ目の制約となる。二つ目の制約としてランプの高密度な集合が楕円球の塊になるように設定する。そして全てのランプから、三次元上で最も近いランプに線を引いたときに、起点と終点がつながったたった一本の線
(unicursal)になることが三つ目の制約である。
このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。
これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。
【外気浴のための作品をTikTokとコラボレーション】
本展においてチームラボは、会場に展示する作品群に加え、メインパートナーのTikTokと、ARを用いた新作《生命はどこであろうと強く咲く》を共同制作しました。この作品は、どこでも好きな場所で、TikTokのアプリのカメラ越しに体験することができます。本作によって、展覧会場を出た後も、あなたの家や、あなたのいる場所がどこでもアート空間になり、アートとサウナの体験の一環である”外気浴”を行うことができます。
《生命はどこであろうと強く咲く》は、ユーザーが実際にいる空間のサイズに合わせて花々が成長し、周囲の光に影響を受けます。例えば、ユーザーが空の下の広い場所にいると、花は非常に大きくなり、実際の太陽や街灯に照らされると、花が輝きます。花々は誕生と死を繰り返しながら増殖していきます。チームラボのアートと、TikTokのテクノロジーのコラボレーションが、好きな場所で体験し、参加し、世界と共有する概念を拡張します。
生命はどこであろうと強く咲く / Every Life Survives in Fluctuating Space
teamLab and TikTok, 2021, Augmented Reality, H: Flowers Bloom According to the Size of the Space 作品: https://reconnect.teamlab.art/jp/tiktok
動画:https://youtu.be/CtPqcxHBmZE
花々は誕生と死を繰り返しながら、増殖していく。
花々は、あなたがいる場所の空間の大きさに合わせて成長し、天井や壁に囲まれていると、囲まれた空間の大きさになり、空の下の広い場所だと、非常に大きくなる。つまり、作品の大きさは、あらかじめ決定されているわけではなく、あなたがいる場所の空間の大きさによって決定される。
ショートムービープラットフォーム「TikTok」アプリのカメラ越しに見えている世界に、リアルタイムに実空間の環境に影響を受けた花々が生まれる。
建物の中と、空が広がる外では、花々の大きさも変わる。また、花々の輪郭に走る光の線は、截金(金箔や銀箔を細長く切って貼り付ける美術技法)をモチーフにしていて、花が咲く場所の実空間の光の影響を受け輝く。
あなたの家や、あなたのいる場所がアート空間になっていく。好きな場所で鑑賞し、参加し、そして世界に共有していく。
【サウナ施設】
サウナ室 女性専用サウナも含め、計7室のサウナを備えています。中温多湿から超高温ドライまで、様々な温度・湿度を組み合わせていますので、サウナ初心者からサウナ愛好家まで楽しんで入ることができます。
また、サウナ室ごとに、白樺・ジュニパー・松・ジンジャーの天然アロマやほうじ茶の香り、焚き火・洞窟の川・水琴窟・森の風・炎・ピンクノイズといった、様々な環境音や音楽を体験可能。尚、ほうじ茶は、九州・嬉野の
EN TEAによってサウナ用に配合・焙煎したもので、サウナシュラン2年連続1位の御船山楽園らかんの湯でも使用されています。
※スタッフによるロウリュあり
冷水シャワー 冷水浴は、チラー(冷却器)によって冷やされ温度が一定に維持された、冷水シャワーを完備。直径30cmのシャワーヘッドを、頭上(オーバーヘッド)および肩口の計2か所に設置しています。頭上から大量の冷水を浴びることができます。また、髪を濡らしたくない方などは、肩口から冷水を浴びることも可能。
冷水エリアは2箇所、それぞれが水の作品空間となっており、身体ごと作品に没入します。
【開催概要】
チームラボ & TikTok, チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木
https://reconnect.teamlab.art/jp
#チームラボサウナ #チームラボリコネクト
所在地:東京都港区六本木5丁目10-25
会期:2021年3月22日(月)- 8月31日(火)
時間:10:00 - 23:00(最終入館 21:30)
* 3月22日 - 4月23日の平日は、12:00 - 23:00(最終入館 21:30)
休館:不定休(公式ウェブサイトをご確認ください)
料金:平日 4,800円/土日祝・特定日 5,800円
主催:チームラボリコネクト実行委員会
協賛:TikTok
サウナ室監修:株式会社メトス
* 安全管理上、0-11歳のお子様のご利用は出来ません。
* 12歳-17歳のお客様は、20歳以上の保護者様の同伴が必要です。
TikTok チームラボリコネクトは、サウナによって鑑賞者の状態そのものを変えたうえでアートを体験する、壮大なアートの鑑賞方法の実験と実践の場です。権威ある美術館や宮殿など「高級な場所」でアートを鑑賞するのではなく、超温冷交代浴(サウナ・冷水・休憩を繰り返すこと)によって ”ととのう” ことで、鑑賞者自身が「最高級な状態」でアートを体験するという、新しい考えのもとにあります。
チームラボは、2019年に九州・御船山楽園にサウナ(サウナシュラン2019・2020二連覇)が出来て以来、展覧会「チームラボ かみさまがすまう森」や「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」などを介して、アートとサウナの新しい体験を、その歴史的背景も紐解きながら模索してきました。サウナ・冷水・休憩を繰り返す超温冷交代浴は、感覚が研ぎ澄まされた、”ととのう”という状態をもたらすと言われています。TikTok チームラボリコネクトは、その特殊な状態を用いることで、来場者がどこまでも広がっていく身体感覚で超自然現象的アート(※)と一体となり、世界と時間に再びつながること(リコネクト)を目指しています。
(※)超自然現象的アート:万有引力に逆らうなど、自然界の法則を超えた現象を意味する「超自然現象」と、それによる認知そのものの変化をテーマにしたアート作品。
展覧会公式ウェブサイト: https://reconnect.teamlab.art/
ハイライト動画: https://youtu.be/i4Kc2V6MhVA
公式チケットサイト: https://exhibition.teamlabticket.com/reconnect/
■アート浴エリア
生命は結晶化した儚い光 / Ephemeral Solidified Light
teamLab, 2021, Interactive Installation, Sound: teamLab 作品: https://www.teamlab.art/jp/w/ephemeral_solidified_light/
光が固形化してできた光の結晶のようなものが、空中に無数に浮遊し、上昇したり、下降したり、時には止まったりする。身体ごと作品空間に没入すると、身体に触れた光の結晶は壊れ、その結晶の光が、作品空間全体に広がる。
光の結晶に触れると、見えている部分は、とぎれもなく流れ続けているものの一部だと気が付く。
生命は、はじまりもわからない過去から、一度もとぎれることなく流れつづけているエネルギーの連続体の中で、奇跡的に固形化された、儚い光の結晶となってあらわれる現象なのだ。
空中浮揚 / Levitation
teamLab, 2021, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi 作品: https://www.teamlab.art/jp/w/levitation/
球体は、質量の概念を超越し、地面でも天井でもない、空中の中ほどに静止したり、空中を上がったり下がったりを繰り返す。球体は、人々が叩くなど衝撃があると、地面に落ち、転がっていく。しかし、何も邪魔がなければ、自らの状態を修復するかのよう、再びゆっくりと空中に上がっていく。
生命とは何か。例えば、ウイルスは、生物学上の生命の最小単位である細胞を持たないことや、自己増殖することがないことから、生物と無生物の境界領域に存在するものと考えられている。生物と無生物を分かつものが何であるかは、生物学上、未だに定義ができない。
一方、あなたが明日もあなたであり続けているのは、形あるものが崩れていく「エントロピー増大の法則」に反している。つまり、エントロピー(無秩序の度合いを表す物理量)が極大化に向かうとされている宇宙の中で、生命とはその方向に反している存在なのだ。生命は、古典的な物理の法則に反する、超自然現象である。
1977年にノーベル化学賞を受賞した化学者・物理学者のイリヤ・プリゴジンは、自然界には外部からエネルギーを取り入れて、内部でエントロピーを生産し、そのエントロピーを外に排出することによってのみ形成され、非平衡状態の中で維持されるある種の秩序・構造が存在する事を発見した。エネルギー(および物質)を外部に散逸させてエントロピーを外部に捨てることによって内部のエントロピーを減少させて秩序を作り出す。生命体は外部から食物としてエネルギーを取り込み、排泄物としてエントロピーを外部に捨て、エントロピーを維持しているとも言える。
生命とは、外部の環境と連続的である、エネルギーの秩序であるかもしれないのだ。
そして、生命の存在そのものが、物理の法則に反する超自然現象であるがゆえに、作品空間に、エネルギーの秩序をつくると、まるで物理の法則に反する超自然現象かのように万有引力に逆らい、球体はゆっくりと浮き上がり、空間の中腹に留まったり空中を上下したりする。
目前で起こっている(自然界の法則を超えた現象という意味の)超自然現象をただ観る時、認知そのものが変化していく。そして、その認知の変化があなたを「日常とは違った状態」へと導くだろう。
作品による認知の変化を模索する。
降り注ぐ雨の中で増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year / Proliferating Immense Life in the Rain - A Whole Year per Year
teamLab, 2020, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi 作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/proliferating_immense_life_year_roppongi/
現実世界と同じ時間の流れの中で、1年を通して、咲いていく花々が移り変わっていく。花々は誕生と死を繰り返しながら、増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。
また、人々が観賞するための椅子に座ろうとすると、花々は散って死ぬ。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
■冷水エリア
円相に迷い込んで / Step into the Light Circle
teamLab, 2021, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi, teamLab
空間に円相が生まれ、身体ごとその円相の中に入り込む。
空間には、円が描かれたり、群蝶が飛んだりする。蝶に触ると、蝶は死んで落ちていく。その円や群蝶の中に入り込むと、中には全く別の世界が広がる。
禅における書画のひとつ、円相(円形を一筆で描いたもの)は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
円相を通り抜けて / Walk through the Light Circle
teamLab, 2021, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi 作品: https://www.teamlab.art/jp/w/walkthrough_lightcircles/
空間に円相が生まれ、身体ごとその円相を通り抜ける。
この光の円は、ゆがみない完全な円、真円である。数歩、前に歩き続けても完全な真円が続く。
禅における書画のひとつ、円相(円形を一筆で描いたもの)は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
■サウナエリア
呼応するランプのアレイとスパイラル - ワンストローク, Metropolis Tokyo / Array and Spiral of Resonating Lamps - One Stroke, Metropolis Tokyo
teamLab, 2021, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi 作品: https://www.teamlab.art/jp/w/array_spiral_resonating_lamps/
人が、ランプのアレイ(高密度に集合しているランプの塊)の底にある一番低いランプの下を通ると、そのランプが、強く輝き音色を響かせる。もしくは、人が各サウナ室に出入りすると、そのサウナ室の出入口付近のランプが、そのサウナ室の光の色に強く輝き音色を響かせる。
そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、それぞれ全てのランプを一度だけ通る二本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから三次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる一本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らない。
ランプの配置に関しては、空間上のランプの配置を数学的に求め、ランプの高さ方向の分布のばらつきと、3次元的な経路(光の軌跡)のなめらかさを定量化し、多数の解に対して評価を行った。
ランプの平面配置は、ランプを吊るために、均一な千鳥配置であり整然としたグリッドになっている。これが一つ目の制約となる。二つ目の制約としてランプの高密度な集合が楕円球の塊になるように設定する。そして全てのランプから、三次元上で最も近いランプに線を引いたときに、起点と終点がつながったたった一本の線
(unicursal)になることが三つ目の制約である。
このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。
これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。
【外気浴のための作品をTikTokとコラボレーション】
本展においてチームラボは、会場に展示する作品群に加え、メインパートナーのTikTokと、ARを用いた新作《生命はどこであろうと強く咲く》を共同制作しました。この作品は、どこでも好きな場所で、TikTokのアプリのカメラ越しに体験することができます。本作によって、展覧会場を出た後も、あなたの家や、あなたのいる場所がどこでもアート空間になり、アートとサウナの体験の一環である”外気浴”を行うことができます。
《生命はどこであろうと強く咲く》は、ユーザーが実際にいる空間のサイズに合わせて花々が成長し、周囲の光に影響を受けます。例えば、ユーザーが空の下の広い場所にいると、花は非常に大きくなり、実際の太陽や街灯に照らされると、花が輝きます。花々は誕生と死を繰り返しながら増殖していきます。チームラボのアートと、TikTokのテクノロジーのコラボレーションが、好きな場所で体験し、参加し、世界と共有する概念を拡張します。
生命はどこであろうと強く咲く / Every Life Survives in Fluctuating Space
teamLab and TikTok, 2021, Augmented Reality, H: Flowers Bloom According to the Size of the Space 作品: https://reconnect.teamlab.art/jp/tiktok
動画:https://youtu.be/CtPqcxHBmZE
花々は誕生と死を繰り返しながら、増殖していく。
花々は、あなたがいる場所の空間の大きさに合わせて成長し、天井や壁に囲まれていると、囲まれた空間の大きさになり、空の下の広い場所だと、非常に大きくなる。つまり、作品の大きさは、あらかじめ決定されているわけではなく、あなたがいる場所の空間の大きさによって決定される。
ショートムービープラットフォーム「TikTok」アプリのカメラ越しに見えている世界に、リアルタイムに実空間の環境に影響を受けた花々が生まれる。
建物の中と、空が広がる外では、花々の大きさも変わる。また、花々の輪郭に走る光の線は、截金(金箔や銀箔を細長く切って貼り付ける美術技法)をモチーフにしていて、花が咲く場所の実空間の光の影響を受け輝く。
あなたの家や、あなたのいる場所がアート空間になっていく。好きな場所で鑑賞し、参加し、そして世界に共有していく。
【サウナ施設】
サウナ室 女性専用サウナも含め、計7室のサウナを備えています。中温多湿から超高温ドライまで、様々な温度・湿度を組み合わせていますので、サウナ初心者からサウナ愛好家まで楽しんで入ることができます。
また、サウナ室ごとに、白樺・ジュニパー・松・ジンジャーの天然アロマやほうじ茶の香り、焚き火・洞窟の川・水琴窟・森の風・炎・ピンクノイズといった、様々な環境音や音楽を体験可能。尚、ほうじ茶は、九州・嬉野の
EN TEAによってサウナ用に配合・焙煎したもので、サウナシュラン2年連続1位の御船山楽園らかんの湯でも使用されています。
※スタッフによるロウリュあり
冷水シャワー 冷水浴は、チラー(冷却器)によって冷やされ温度が一定に維持された、冷水シャワーを完備。直径30cmのシャワーヘッドを、頭上(オーバーヘッド)および肩口の計2か所に設置しています。頭上から大量の冷水を浴びることができます。また、髪を濡らしたくない方などは、肩口から冷水を浴びることも可能。
冷水エリアは2箇所、それぞれが水の作品空間となっており、身体ごと作品に没入します。
【開催概要】
チームラボ & TikTok, チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木
https://reconnect.teamlab.art/jp
#チームラボサウナ #チームラボリコネクト
所在地:東京都港区六本木5丁目10-25
会期:2021年3月22日(月)- 8月31日(火)
時間:10:00 - 23:00(最終入館 21:30)
* 3月22日 - 4月23日の平日は、12:00 - 23:00(最終入館 21:30)
休館:不定休(公式ウェブサイトをご確認ください)
料金:平日 4,800円/土日祝・特定日 5,800円
主催:チームラボリコネクト実行委員会
協賛:TikTok
サウナ室監修:株式会社メトス
* 安全管理上、0-11歳のお子様のご利用は出来ません。
* 12歳-17歳のお客様は、20歳以上の保護者様の同伴が必要です。
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