OOHニュース
【keyperson interview】 チョークアーティスト・河野真弓さん「ドラクエ、スター・ウォーズ、嵐まで!バズる広告ビジュアルを生み出すためのモットーは、“依頼主さんの期待や想像を超えたものを作る!”」【前編】
SPACE MEDIAを運営するミューカ代表・大塚省伍がOOH業界を牽引するキーパーソンの方々と対談を行い、変化の激しい業界の未来を創造する特集企画。
第3回目の対談相手はチョークアーティストの河野真弓さん。嵐の櫻井翔さん主演ドラマ「先に生まれただけの僕」のメインビジュアルを始め、「ドラゴンクエストX」のwebCMなどテレビや雑誌でも大活躍中のアーティスト。チョーク1本で未来を切り開いた河野さんにチョークアーティストへの経緯や広告アートへのこだわりを聞いた。
「アーティスト」と名乗ってますが「看板屋さん」です!
大塚:河野さんとは2019年にdTVの番組「キスマイどきどきーん!」のチョークアートでお世話になりました。原宿⽵下通りに展示したところ1週間で約5000人以上の方が見てくれたみたいで。
河野:こちらこそお世話になりました。私もあれを機にキスマイファンになって、曲も聴くようになりました(笑)。
ツイッターでもトレンド入りした河野さんの作品
大塚:今やチョークアートの認知度も上がり、河野さんも広告宣伝で大活躍されていますが、そもそもチョークアートと出会ったきっかけは何だったんでしょうか?
河野:出会ったのは今から10年以上前、26歳でした。もともと普通のOLだったんですが、当時結婚を控えていて、ゆくゆくは子供も欲しいと思っていたので、子育てをしながら出来る仕事を探していたんです。
そんなある日、結婚式のウェディングボードを手作りしようと思い、実用本をいろいろ見てみたらチョークアートが載ってたんです。なんか凄く惹かれて調べてみたら、看板としても実用的で、インストラクターにもなれると知って。これなら子育てしながらでも仕事にできる! と直感的に思ったのがきっかけです。
大塚:その感覚はすごい! 河野さんの生まれ持った才能ですね。それまで絵画の経験は?
河野:全くないです! 絵なんか得意でもないし、プロになるなんてとても無理と思っていたんですが、看板だったら奇抜性もいらないし、普通のカフェでもバイトの方が描いてたりしているので自分でもできるかなーと……。今考えるとド素人ならではの根拠のない自信! 物凄く楽観的ですよね……なんか、すみません(笑)。
とにかく私は人と関わる仕事がしたかったんですよね。子育てしながらとはいえ、家で一人で細々と仕事をするのがなんかイヤだったんです。でも、看板ならオーナーさんや依頼主さんとやり取りしながら、その方々のためにお仕事ができると思って。便宜上アーティストと言ってますが本当に私は「看板屋さん」だと思ってます。
大塚:なるほど。では、チョークアートは独学だったんですか?
河野:チョークアートの本場といわれるオーストラリアでインテリアチョークアートのサティフィケートを所得したんですが色褪せしづらいオイルパステルチョーク使っていたので、学校で使うようなスクールチョークを使った黒板アートに関しては独学でした。
大塚:プロとして最初の仕事は?
河野:独学で勉強していた26、27歳の頃、本当に身近な知り合いのお店の看板やウェディングボードの制作をやらせていただいたのが最初でした。なかでも印象深いのが28歳の頃、知人を通じて横浜のカフェを紹介して頂き、そのお店の看板を描いたお仕事です。依頼主の方は、私の作品を見て連絡をしてくださったので、ひとつ階段を上がれたような感じがして。「プロと言ってもいいのかな?」と思ったお仕事でした。
プロを意識するきっかけになった最初の作品
当時はチョークアートってポップな感じが多くてあまり得意じゃなかったんですが、そのお店はアンティークなカフェだったので、お任せでやらせてもらえたのが幸せでしたね。とても楽しい仕事でした。
周囲の反対を押し切りアートの世界へ 転機は人気ドラマの巨大アート
大塚:そこからアーティスト人生を駆け上がっていったと?
河野:いや、そうでもないんです。当時は人脈もなかったですし、会社員を辞めてチョークアートで食べていくことに私の両親も大反対で……。私の周りでは誰も応援してくれなかったんです(笑)。
大塚:では、チョークアートでいけると思ったターニングポイントは?
河野:いくつかあるんですが、ひとつはギフトとして人物を描き始めるようになってからですね。お祝い事の際に人物画を頼まれるようになり、人との繋がりが拡がって他業種の方とも交流できるようになったんです。人脈が広がったきっかけですね。
そして、作品として大きな転機だったのはドラマ「先に生まれただけの僕」でポスターにも使って頂いた作品です。
大塚:あれはライブペイントも話題になりましたよね。
河野:ありがとうございます。1週間でやらせて頂きました(笑)。櫻井さんだけじゃなく全員描いてほしいといわれまして、新宿の地下を占領することにちょっと怖くなってしまって……。
大塚:怖くなった、とは?
河野:警備員さんにも来てもらって、地下道を私ひとりのためにセッティングされてるわけじゃないですか。それって責任重大ですよね。失敗できないみたいな。この場所の広告で一日いくらかかるのか? 警備員さんの日給は? 早く切り上げたら安いのか? など……。調べてしまうぐらいビビってました(笑)。
15mサイズの黒板アートをライブで実施
あの作品はポスターやメインビジュアルに使って頂けて本当に私の転機になりました。周囲の反対を押し切って始めた職業だったので、中途半端なところで辞めたら「ほら結局ダメだったよね」と言われるとずっと思ってました。
でも、有名なドラマの広告に関わらせて頂き、しかも多くのファンがいるジャニーズさんを描かせてもらったので「これだけ大きな仕事をやればいつ辞めてもバカにされない」と自信になったんですよね。私にとって堂々と誇れるお仕事を成し遂げた感じでした。
後編はこちら
河野真弓氏 プロフィール
ウェディングボード制作中にチョークアートに出会い、独学で技術を習得。カフェやレストランをはじめ、テレビドラマ、アニメ、ゲームなど数々のメディアで広告ビジュアルを手掛ける。2021年には「NiziU LAB」のweb動画、「ソフトバンクTVCM」、Abema TV「今日、好きになりました」等の美術協力を行う。
河野真弓さん オフィシャルHP
http://mayumihandworks.main.jp/
河野真弓さんツイッター
@mayumi1002
取材・文/太田光洋
第3回目の対談相手はチョークアーティストの河野真弓さん。嵐の櫻井翔さん主演ドラマ「先に生まれただけの僕」のメインビジュアルを始め、「ドラゴンクエストX」のwebCMなどテレビや雑誌でも大活躍中のアーティスト。チョーク1本で未来を切り開いた河野さんにチョークアーティストへの経緯や広告アートへのこだわりを聞いた。
「アーティスト」と名乗ってますが「看板屋さん」です!
大塚:河野さんとは2019年にdTVの番組「キスマイどきどきーん!」のチョークアートでお世話になりました。原宿⽵下通りに展示したところ1週間で約5000人以上の方が見てくれたみたいで。
河野:こちらこそお世話になりました。私もあれを機にキスマイファンになって、曲も聴くようになりました(笑)。
ツイッターでもトレンド入りした河野さんの作品
大塚:今やチョークアートの認知度も上がり、河野さんも広告宣伝で大活躍されていますが、そもそもチョークアートと出会ったきっかけは何だったんでしょうか?
河野:出会ったのは今から10年以上前、26歳でした。もともと普通のOLだったんですが、当時結婚を控えていて、ゆくゆくは子供も欲しいと思っていたので、子育てをしながら出来る仕事を探していたんです。
そんなある日、結婚式のウェディングボードを手作りしようと思い、実用本をいろいろ見てみたらチョークアートが載ってたんです。なんか凄く惹かれて調べてみたら、看板としても実用的で、インストラクターにもなれると知って。これなら子育てしながらでも仕事にできる! と直感的に思ったのがきっかけです。
大塚:その感覚はすごい! 河野さんの生まれ持った才能ですね。それまで絵画の経験は?
河野:全くないです! 絵なんか得意でもないし、プロになるなんてとても無理と思っていたんですが、看板だったら奇抜性もいらないし、普通のカフェでもバイトの方が描いてたりしているので自分でもできるかなーと……。今考えるとド素人ならではの根拠のない自信! 物凄く楽観的ですよね……なんか、すみません(笑)。
とにかく私は人と関わる仕事がしたかったんですよね。子育てしながらとはいえ、家で一人で細々と仕事をするのがなんかイヤだったんです。でも、看板ならオーナーさんや依頼主さんとやり取りしながら、その方々のためにお仕事ができると思って。便宜上アーティストと言ってますが本当に私は「看板屋さん」だと思ってます。
大塚:なるほど。では、チョークアートは独学だったんですか?
河野:チョークアートの本場といわれるオーストラリアでインテリアチョークアートのサティフィケートを所得したんですが色褪せしづらいオイルパステルチョーク使っていたので、学校で使うようなスクールチョークを使った黒板アートに関しては独学でした。
大塚:プロとして最初の仕事は?
河野:独学で勉強していた26、27歳の頃、本当に身近な知り合いのお店の看板やウェディングボードの制作をやらせていただいたのが最初でした。なかでも印象深いのが28歳の頃、知人を通じて横浜のカフェを紹介して頂き、そのお店の看板を描いたお仕事です。依頼主の方は、私の作品を見て連絡をしてくださったので、ひとつ階段を上がれたような感じがして。「プロと言ってもいいのかな?」と思ったお仕事でした。
プロを意識するきっかけになった最初の作品
当時はチョークアートってポップな感じが多くてあまり得意じゃなかったんですが、そのお店はアンティークなカフェだったので、お任せでやらせてもらえたのが幸せでしたね。とても楽しい仕事でした。
周囲の反対を押し切りアートの世界へ 転機は人気ドラマの巨大アート
大塚:そこからアーティスト人生を駆け上がっていったと?
河野:いや、そうでもないんです。当時は人脈もなかったですし、会社員を辞めてチョークアートで食べていくことに私の両親も大反対で……。私の周りでは誰も応援してくれなかったんです(笑)。
大塚:では、チョークアートでいけると思ったターニングポイントは?
河野:いくつかあるんですが、ひとつはギフトとして人物を描き始めるようになってからですね。お祝い事の際に人物画を頼まれるようになり、人との繋がりが拡がって他業種の方とも交流できるようになったんです。人脈が広がったきっかけですね。
そして、作品として大きな転機だったのはドラマ「先に生まれただけの僕」でポスターにも使って頂いた作品です。
大塚:あれはライブペイントも話題になりましたよね。
河野:ありがとうございます。1週間でやらせて頂きました(笑)。櫻井さんだけじゃなく全員描いてほしいといわれまして、新宿の地下を占領することにちょっと怖くなってしまって……。
大塚:怖くなった、とは?
河野:警備員さんにも来てもらって、地下道を私ひとりのためにセッティングされてるわけじゃないですか。それって責任重大ですよね。失敗できないみたいな。この場所の広告で一日いくらかかるのか? 警備員さんの日給は? 早く切り上げたら安いのか? など……。調べてしまうぐらいビビってました(笑)。
15mサイズの黒板アートをライブで実施
あの作品はポスターやメインビジュアルに使って頂けて本当に私の転機になりました。周囲の反対を押し切って始めた職業だったので、中途半端なところで辞めたら「ほら結局ダメだったよね」と言われるとずっと思ってました。
でも、有名なドラマの広告に関わらせて頂き、しかも多くのファンがいるジャニーズさんを描かせてもらったので「これだけ大きな仕事をやればいつ辞めてもバカにされない」と自信になったんですよね。私にとって堂々と誇れるお仕事を成し遂げた感じでした。
後編はこちら
河野真弓氏 プロフィール
ウェディングボード制作中にチョークアートに出会い、独学で技術を習得。カフェやレストランをはじめ、テレビドラマ、アニメ、ゲームなど数々のメディアで広告ビジュアルを手掛ける。2021年には「NiziU LAB」のweb動画、「ソフトバンクTVCM」、Abema TV「今日、好きになりました」等の美術協力を行う。
河野真弓さん オフィシャルHP
http://mayumihandworks.main.jp/
河野真弓さんツイッター
@mayumi1002
取材・文/太田光洋
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