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米TV局の風刺番組が2018年に設置した「トランプ大統領のツイート博物館」
Case: Presidential Twitter Library
アメリカの放送局・Comedy Centralの人気風刺番組「The Daily Show(現・The Daily Show by with Trevor Noah)」が2018年に実施した体験型イベントをご紹介。
45代アメリカ大統領、ドナルド・トランプ氏がTwitter上で次から次へと繰り出す過激な発言を「アート」としてとらえ、彼の発言のみで構成された「大統領のツイート博物館」を期間限定で設置したのです。
トランプ大統領の住居があり、彼を象徴するトランプタワーの真向かいに「開館」。
中はたくさんの観客でごったがえしました。
「会場の外まで、この行列!!」
金色の額縁に飾られているのは、彼のこれまでの主なツイート。
「オメー、それ大統領の前でも言えんだろうな?」
「シンコ・デ・マヨ(メキシコの祝日)おめでとう! トランプタワー腕利きのシェフがタコスを作ってくれた。ヒスパニック万歳!!」
「140文字で真実語らせたら俺以上のヤツはいないだろ」
メディアで話題となった、ナゾの誤字ツイートに・・・
消されたツイートもわざわざ発掘されて展示。
観客たちの笑顔。何を笑っているのかはご想像にお任せします。
「ともかくメキシコはさっさと責任を取って自前で国境に壁を建設してもらいたい。」
(数年前にはメキシコの祝日を祝っていたのに・・・)
『トランプのツイート読もうとしたらブロックされてた。死のう・・・ by スティーブン・キング』
会場には、トランプの過激なツイート同士を戦わせる「トランプ vs トランプ」のコーナーも。
そんなさなか、突如会場にまぶしく点灯するパトランプ!
トランプ氏が新たなツイートをすると会場にアラートが発表され、人々からは歓声が上がりました。
会場の模様をつぶやいた実況ツイートには4万3,000件のリプライがつき、48万件のエンゲージメントを獲得。インプレッション数は3億3,600万にも達しました。
この案件が実施されていた2018年当時はまだ笑いのタネになっていましたが、2020年のコロナ禍や、Black Lives Matter運動を経て、彼の動きは発言にとどまらず政策においても過激さを増しています。もはや笑えない。
このように彼の発言を風刺ネタとして扱えていたことすら含めて歴史的な価値を感じてしまう、皮肉に満ちた展示でした。
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