OOHニュース
【keyperson interview】 漫画家/アニメーション作家・藍にいなさん「『怖さ』も『不気味さ』も作品の武器。本当にいいと思えるものを作れば、必ず伝わる」
SPACE MEDIAを運営するミューカ代表・大塚省伍がOOH業界を牽引するキーパーソンの方々と対談を行い、変化の激しい業界の未来を創造する特集企画。
今回の対談相手は、アニメーション・イラストレーション・マンガなど幅広いフィールドで作品を手がける人気アーティスト・藍にいなさん。YOASOBI『夜に駆ける』をはじめとする数々の大ヒット曲のMVを担当している。26歳という若さでありながら令和のアートシーンのアイコン的存在である藍さんに、アーティストとしてのルーツや創作活動の裏側、今後の展望を聞いた。
絵を描き始めたのは「物心がつく前」。美術大学の最高峰で学んだ「自分をさらけ出す術」
大塚: MVにOOHに、大変なご活躍ですね。先日原宿で開催された"the COACH tabby shop (コーチ タビー ショップ)"での イベント限定作品も話題になりました。イラストレーターとしてのお仕事も多いと思いますが、絵を描くことは幼少期から好きだったのですか?
2023年3月~4月にかけて、UNKNOWN HARAJUKUで行われた"the COACH tabby shop (コーチ タビー ショップ)" イベント。日本古来の「家紋」に着目した藍さんの描き下ろし作品がtabbyの世界を彩った
藍:はい、物心つく前から描いていたと思います。一番古い記憶は、幼稚園の休み時間に一人で絵を描いていて、「人の顎がうまく描けた!」と喜んでいる瞬間なんです。
大塚:「物心ついた頃には」とはよく言いますが、「つく前から」なんですね(笑)。当時からよく人物の絵を描いていたんですか?
藍:そうですね。少女マンガを読んで育ってきたので、自然と人物を描くことが多かったように思います。
大塚:イラストレーターになると決めたのはいつ頃だったんですか?
藍:なんとなく、「絵を描いて生きていけたら幸せだな」とはずっと思っていて、小学生の頃は漫画家になるのが夢でした。中学生の頃に美術の道に進みたいと考えて、美術館にも足を運ぶようになりました。
大塚:進学先に東京藝術大学を選んだのは?
藍:シンプルに、その道のトップだったからですかね。大学も学部もよく知らないまま予備校に通い始めましたが、そこで先生から学校の違いを教えてもらって、どうせならトップを狙おうと。
大塚:さすがです。大学ではどのようなことを学んだのでしょうか。現在の創作活動につながる部分もありますか?
藍:自分が考えていることやプライベートな部分をさらけだすことを練習させてもらいました。簡単そうに見えるかもしれませんが、実は回数を重ねないと意外と難しくて。
大塚:在学中に発表された『セキララマンガ 眠れぬ夜に届け』も、そうした経験の一つでしょうか。
藍:はい、当時は考えたこと、感じたことをそのまま作品にしていたので、まさに内面をさらけ出した作品になっています。
画像提供:祥伝社
2018年5月に出版した単行本「セキララマンガ 眠れぬ夜に届け」。Twitterで発表したエピソードに大幅な加筆修正を施し、100ページ以上の描き下ろしを加えたもの
ポップだけど、どこか奇妙。独特の世界観が支持される理由
大塚:ところで、藍さんの作品は、独特の色彩感覚が特徴的だと感じています。作風のルーツになっている作品やアーティストなどはありますか?
藍:美術館に通うようになって最初に心を惹かれたのは、モーリス・ドニという画家の作品です。それまで感じていた不自由さをとっぱらってくれた感じがして、自分もこういうイラストを描きたい!と思うようになりました。ジャンルでいうと19世紀末から20世紀初頭にかけての印象派やポスト印象派、ウィーン分離派が好きですね。風景をリアルに写すのではなく、画家が感じた印象をそのまま絵画に落とし込むという手法に衝撃を受けたことを覚えています。
大塚:確かに、イメージにとらわれない、斬新な表現も藍さんの魅力の一つですね。ご自身では作品の特徴をどのようにとらえていますか?
藍:「何を描いても怖いよね」とはよく言われます。ポップなイラストを描こうとしても、どこか狂気じみていたり、奇妙な雰囲気がにじみ出ているんです。
大塚:言われてみれば、YOASOBIの『夜に駆ける』のMVはポップな色調の中にもダークな雰囲気がありますし、マカロニえんぴつの『好きだった(はずだった)』のMVにも、モンスターのようなものが登場しますね。
藍さんの名前が広く知られるきっかけになった、YOASOBIのデビュー曲『夜に駆ける』。登場人物の死への欲動をポップなタッチで描いたMVが話題となり、YouTubeの再生数は1億回を突破した
藍:怖さや不気味さがある私の作品は大衆受けしないと思っていたのですが、曲の力を借りて愛してもらえたことで、いいと思うものを出せば伝わるんだという自信にもつながりました。
大塚:アニメーションはどのような流れで作るんでしょうか?
藍:MVの場合はまず、楽曲を聴きながら何も考えずにスケッチを描き、ひたすらイメージを広げていきます。そこから「こういうシーンがあるといいな」という絵をピックアップして、後からストーリーを考えてつじつまを合わせていきます。
大塚:曲の歌詞に引っ張られたりすることはありますか?
藍:使うべきと思ったら、歌詞に出てくるモチーフを使うこともあります。ただ、あまり寄せすぎないMVの方が私は好きで、歌詞の裏側を探って自分の中で落とし込んでから視覚化する作業をすることが多いです。
大塚:楽曲から着想を得るMVの場合でも、自身の世界観をきちんと投映しているんですね。曲に負けない個性や存在感があるから、「あのMVを作ったのは誰?」と話題になるのでしょうね。では、広告のイラストの場合はいかがですか?
藍:SNSやネットを使って消費者目線で商品を調べたり、過去の広告施策をチェックしたりします。それから商品をより魅力的に見せるためのインパクトある構図を考えていきます。
大塚:OOHは広告の中でも規模が大きく、一度に大勢の人の目に届きます。ご自身の作品が街に掲出されて、多くの人に見られるというのはどういう感覚なのでしょうか?
藍:最初は自分の顔のアップが映されているようで恥ずかしかったです。最近だと商品や広告になる頃には自分の手から離れていることが多いので、客観的に見られることが多いですけどね。
大塚:最近の『VT』もかなり大規模なプロモーションでしたよね。
藍:はい。一つの案件であれだけたくさんのイラストを描かせていただいたのは初めてでした。駅の中でも大きく展開していただいて、嬉しかったです。
韓国スキンケアブランド「VT」の新キャンペーン「Village Town」。渋谷駅や新宿駅の巨大なシート広告で、藍さんのイラストを使用したビジュアルが展開された
大塚:『VT』のアートワークはどのような想いで作られているんですか?
藍:商品が持っている透明感やみずみずしさを意識しながら、自分の作品と融合させながら作りました。たまたま、私も使っていたのでユーザーとしての感覚もありましたし。
締め切りがないと描き続けてしまう。時には他人の作品とも見比べる
大塚:創作活動にはいわゆる「生みの苦しみ」もつきものだと思います。作品のインスピレーションはどのようなときに浮かぶんですか?
藍:何かをインプットして感情が動いた瞬間に刺激をもらうことが多いです。映画やマンガなど、気になったものは積極的にチェックするようにしています。
大塚:悩んだときはどのように解決していくのですか?
藍:行き詰っているときはだいたい部屋にこもりきりで視野が狭くなっているので、外に出て散歩するなどして、いったん頭をフラットにしています。もしくはひたすら本やネットサーフィンでアイディアを探して、徹底的に深掘りしていきます。
大塚:なるほど。一度リセットするというのは、我々の仕事にも共通しそうです。お仕事をしていて一番喜びを感じるときはどんなときですか?
藍:作品が完成したときですかね。締め切りまでにコツコツつくり上げていって、できた!という瞬間です。
大塚:MVや広告の仕事なら締め切りがあると思いますが、自主的に作っている作品の場合、何をもって完成とするのでしょうか。
藍:それが難しいんですよね…締め切りがないと描き続けてしまうので、完成させるのが難しいというのが悩みなんです。作品から手を放すかどうかを判断するために、自分の好きなアーティストのイラストと並べて、クオリティやインパクトで負けていないか見比べるということをしています。最近では香港の門小雷(リトルサンダー)さんが好きです。すごく力を持ったイラストを描かれる方なので、負けないようにと思っています。
大塚:今後、誰かとコラボレーションできるとしたら、どんな人と組んでみたいですか?
藍:今、NewJeansにはまっていまして、何かしらの形でぜひかかわってみたいと思っています。
大塚:それは面白そうですね。今までにない化学反応が見られるような気がします。ほかに今後挑戦してみたい仕事や作品は?
藍:自分でゼロから物語を作ってアニメーションを作ってみたいと考えています。MVや広告の仕事はテーマを与えられて作るものなので。
大塚:マンガも描ける藍さんなら、遠くない将来に作品が見られそうですね。そちらも楽しみにしています!
プロフィール
藍 にいな
1997年生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。アニメーション表現を軸に、音楽業界、ファッション、装丁など様々なジャンルでのタイアップ作品を手がける。独自の世界観が広告業界からも注目され、近年ではOOHの現場でも作品を提供している。
代表作
YOASOBI『夜に駆ける』、山下達郎『さよなら夏の日』、Ado『私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)』、マカロニえんぴつ『好きだった(はずだった )』他多数
公式HP https://ainina.net/
Twitter @ai_niina_
Instagram @ai_niina_
取材・文 大貫翔子
今回の対談相手は、アニメーション・イラストレーション・マンガなど幅広いフィールドで作品を手がける人気アーティスト・藍にいなさん。YOASOBI『夜に駆ける』をはじめとする数々の大ヒット曲のMVを担当している。26歳という若さでありながら令和のアートシーンのアイコン的存在である藍さんに、アーティストとしてのルーツや創作活動の裏側、今後の展望を聞いた。
絵を描き始めたのは「物心がつく前」。美術大学の最高峰で学んだ「自分をさらけ出す術」
大塚: MVにOOHに、大変なご活躍ですね。先日原宿で開催された"the COACH tabby shop (コーチ タビー ショップ)"での イベント限定作品も話題になりました。イラストレーターとしてのお仕事も多いと思いますが、絵を描くことは幼少期から好きだったのですか?
2023年3月~4月にかけて、UNKNOWN HARAJUKUで行われた"the COACH tabby shop (コーチ タビー ショップ)" イベント。日本古来の「家紋」に着目した藍さんの描き下ろし作品がtabbyの世界を彩った
藍:はい、物心つく前から描いていたと思います。一番古い記憶は、幼稚園の休み時間に一人で絵を描いていて、「人の顎がうまく描けた!」と喜んでいる瞬間なんです。
大塚:「物心ついた頃には」とはよく言いますが、「つく前から」なんですね(笑)。当時からよく人物の絵を描いていたんですか?
藍:そうですね。少女マンガを読んで育ってきたので、自然と人物を描くことが多かったように思います。
大塚:イラストレーターになると決めたのはいつ頃だったんですか?
藍:なんとなく、「絵を描いて生きていけたら幸せだな」とはずっと思っていて、小学生の頃は漫画家になるのが夢でした。中学生の頃に美術の道に進みたいと考えて、美術館にも足を運ぶようになりました。
大塚:進学先に東京藝術大学を選んだのは?
藍:シンプルに、その道のトップだったからですかね。大学も学部もよく知らないまま予備校に通い始めましたが、そこで先生から学校の違いを教えてもらって、どうせならトップを狙おうと。
大塚:さすがです。大学ではどのようなことを学んだのでしょうか。現在の創作活動につながる部分もありますか?
藍:自分が考えていることやプライベートな部分をさらけだすことを練習させてもらいました。簡単そうに見えるかもしれませんが、実は回数を重ねないと意外と難しくて。
大塚:在学中に発表された『セキララマンガ 眠れぬ夜に届け』も、そうした経験の一つでしょうか。
藍:はい、当時は考えたこと、感じたことをそのまま作品にしていたので、まさに内面をさらけ出した作品になっています。
画像提供:祥伝社
2018年5月に出版した単行本「セキララマンガ 眠れぬ夜に届け」。Twitterで発表したエピソードに大幅な加筆修正を施し、100ページ以上の描き下ろしを加えたもの
ポップだけど、どこか奇妙。独特の世界観が支持される理由
大塚:ところで、藍さんの作品は、独特の色彩感覚が特徴的だと感じています。作風のルーツになっている作品やアーティストなどはありますか?
藍:美術館に通うようになって最初に心を惹かれたのは、モーリス・ドニという画家の作品です。それまで感じていた不自由さをとっぱらってくれた感じがして、自分もこういうイラストを描きたい!と思うようになりました。ジャンルでいうと19世紀末から20世紀初頭にかけての印象派やポスト印象派、ウィーン分離派が好きですね。風景をリアルに写すのではなく、画家が感じた印象をそのまま絵画に落とし込むという手法に衝撃を受けたことを覚えています。
大塚:確かに、イメージにとらわれない、斬新な表現も藍さんの魅力の一つですね。ご自身では作品の特徴をどのようにとらえていますか?
藍:「何を描いても怖いよね」とはよく言われます。ポップなイラストを描こうとしても、どこか狂気じみていたり、奇妙な雰囲気がにじみ出ているんです。
大塚:言われてみれば、YOASOBIの『夜に駆ける』のMVはポップな色調の中にもダークな雰囲気がありますし、マカロニえんぴつの『好きだった(はずだった)』のMVにも、モンスターのようなものが登場しますね。
藍さんの名前が広く知られるきっかけになった、YOASOBIのデビュー曲『夜に駆ける』。登場人物の死への欲動をポップなタッチで描いたMVが話題となり、YouTubeの再生数は1億回を突破した
藍:怖さや不気味さがある私の作品は大衆受けしないと思っていたのですが、曲の力を借りて愛してもらえたことで、いいと思うものを出せば伝わるんだという自信にもつながりました。
大塚:アニメーションはどのような流れで作るんでしょうか?
藍:MVの場合はまず、楽曲を聴きながら何も考えずにスケッチを描き、ひたすらイメージを広げていきます。そこから「こういうシーンがあるといいな」という絵をピックアップして、後からストーリーを考えてつじつまを合わせていきます。
大塚:曲の歌詞に引っ張られたりすることはありますか?
藍:使うべきと思ったら、歌詞に出てくるモチーフを使うこともあります。ただ、あまり寄せすぎないMVの方が私は好きで、歌詞の裏側を探って自分の中で落とし込んでから視覚化する作業をすることが多いです。
大塚:楽曲から着想を得るMVの場合でも、自身の世界観をきちんと投映しているんですね。曲に負けない個性や存在感があるから、「あのMVを作ったのは誰?」と話題になるのでしょうね。では、広告のイラストの場合はいかがですか?
藍:SNSやネットを使って消費者目線で商品を調べたり、過去の広告施策をチェックしたりします。それから商品をより魅力的に見せるためのインパクトある構図を考えていきます。
大塚:OOHは広告の中でも規模が大きく、一度に大勢の人の目に届きます。ご自身の作品が街に掲出されて、多くの人に見られるというのはどういう感覚なのでしょうか?
藍:最初は自分の顔のアップが映されているようで恥ずかしかったです。最近だと商品や広告になる頃には自分の手から離れていることが多いので、客観的に見られることが多いですけどね。
大塚:最近の『VT』もかなり大規模なプロモーションでしたよね。
藍:はい。一つの案件であれだけたくさんのイラストを描かせていただいたのは初めてでした。駅の中でも大きく展開していただいて、嬉しかったです。
韓国スキンケアブランド「VT」の新キャンペーン「Village Town」。渋谷駅や新宿駅の巨大なシート広告で、藍さんのイラストを使用したビジュアルが展開された
大塚:『VT』のアートワークはどのような想いで作られているんですか?
藍:商品が持っている透明感やみずみずしさを意識しながら、自分の作品と融合させながら作りました。たまたま、私も使っていたのでユーザーとしての感覚もありましたし。
締め切りがないと描き続けてしまう。時には他人の作品とも見比べる
大塚:創作活動にはいわゆる「生みの苦しみ」もつきものだと思います。作品のインスピレーションはどのようなときに浮かぶんですか?
藍:何かをインプットして感情が動いた瞬間に刺激をもらうことが多いです。映画やマンガなど、気になったものは積極的にチェックするようにしています。
大塚:悩んだときはどのように解決していくのですか?
藍:行き詰っているときはだいたい部屋にこもりきりで視野が狭くなっているので、外に出て散歩するなどして、いったん頭をフラットにしています。もしくはひたすら本やネットサーフィンでアイディアを探して、徹底的に深掘りしていきます。
大塚:なるほど。一度リセットするというのは、我々の仕事にも共通しそうです。お仕事をしていて一番喜びを感じるときはどんなときですか?
藍:作品が完成したときですかね。締め切りまでにコツコツつくり上げていって、できた!という瞬間です。
大塚:MVや広告の仕事なら締め切りがあると思いますが、自主的に作っている作品の場合、何をもって完成とするのでしょうか。
藍:それが難しいんですよね…締め切りがないと描き続けてしまうので、完成させるのが難しいというのが悩みなんです。作品から手を放すかどうかを判断するために、自分の好きなアーティストのイラストと並べて、クオリティやインパクトで負けていないか見比べるということをしています。最近では香港の門小雷(リトルサンダー)さんが好きです。すごく力を持ったイラストを描かれる方なので、負けないようにと思っています。
大塚:今後、誰かとコラボレーションできるとしたら、どんな人と組んでみたいですか?
藍:今、NewJeansにはまっていまして、何かしらの形でぜひかかわってみたいと思っています。
大塚:それは面白そうですね。今までにない化学反応が見られるような気がします。ほかに今後挑戦してみたい仕事や作品は?
藍:自分でゼロから物語を作ってアニメーションを作ってみたいと考えています。MVや広告の仕事はテーマを与えられて作るものなので。
大塚:マンガも描ける藍さんなら、遠くない将来に作品が見られそうですね。そちらも楽しみにしています!
プロフィール
藍 にいな
1997年生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。アニメーション表現を軸に、音楽業界、ファッション、装丁など様々なジャンルでのタイアップ作品を手がける。独自の世界観が広告業界からも注目され、近年ではOOHの現場でも作品を提供している。
代表作
YOASOBI『夜に駆ける』、山下達郎『さよなら夏の日』、Ado『私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)』、マカロニえんぴつ『好きだった(はずだった )』他多数
公式HP https://ainina.net/
Twitter @ai_niina_
Instagram @ai_niina_
取材・文 大貫翔子
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