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“初音ミクの落とし物を街中で探す”ライフカードのキャンペーン。キャラクター起用の意図と成果は
Case: ライフカード 初音ミクの「Vプリカを探して!」 -Vプリカ落としちゃいました。-
話題になった(=「バズった」)日本国内の広告・クリエイティブの事例の裏側を、案件を担当した方へのインタビューを通して明らかにしていく連載「BEHIND THE BUZZ」。
今回は、ライフカードが発行するネット専用Visaプリペイドカード「Vプリカ」認知拡大に向け行われた『初音ミクの「Vプリカを探して!」 -Vプリカ落としちゃいました。-』を取り上げます。
2014年4月19日(土)・20日(日)の2日間に実施された、東京・秋葉原と大阪・日本橋に複数箇所設置された初音ミクARマーカーを読み取ったユーザーから、抽選で「初音ミクデザインVプリカ」や初音ミク「マジカルミライ 2014」ライブチケットなどがプレゼントというこのキャンペーン。
「初音ミク」という多くのファンを持つキャラクターを起用した意図、またその成果とは。ライフカード株式会社 営業三部 プリペイド事業企画課 久保田真さんにお話を伺いました。
Interview & Text : 市來 孝人
多くのファンを持つ初音ミク。社内でもらった「キャラクターへの愛を忘れちゃいけないよ」という助言
—この「Vプリカを探して」キャンペーン実施のきっかけは何でしょうか。
Vプリカは2011年6月末に発売を開始しました。クレジットカードを作る際の申込・審査といった手間がかからない手軽さもあり、クレジットカードを作ったことのない学生さんなどにもいわばネットショッピングの入門編として使いやすいカードです。発売後、コンビニ端末など販路を拡大することで、認知がある程度広がりましたが、更により多くの方にVプリカを知ってもらいたいなと考え、今回のキャンペーンを企画しました。
—これまではどのようなキャンペーンをやってこられたのでしょうか。
リリースから半年後くらいに、3時間アンケートに回答し続けたら、3万円のVプリカがもらえるという通常ではなかなかありえないような「Vプリカ3時間耐久アンケート」という施策を行いました。ネットをご利用されるお客様には面白いと大変ご好評で、1つのヤマを作ることができました。このほか、Vプリカを知って頂くという意味では2013年3月に放映したTVCMの効果もあったと思います。
—その後、初音ミクに目をつけられた理由をお聞かせ下さい。
2013年4月以降はコンビニエンスストアを中心としたインセティブキャンペーンを実施してきました。この春はキャラクターを使ったキャンペーンを企画したいなと考えていたところ、初音ミクの提案をいただきました。
初音ミクはバーチャルの世界の人物、Vプリカもバーチャルの世界で使えるプリペイドカードということで親和性があるだろうと思う一方、初音ミクはファンの多いキャラクターなので、弊社内のコアなファンにも相談して「キャラクターへの愛を忘れちゃいけないよ」と助言をもらいました。
—今回のキャンペーンは、特にどのような層を狙ったのでしょうか。
Vプリカを使用して下さっている層は男性、特に20~30代の人が多いです。その層をより拡大していきたいなという狙いでした。さらに今やコアなファンではない人にも初音ミクは知られているため、初音ミクファン以外の方にもリーチできるだろうと考えました。
「SNSをよく使う層」のバズにも期待。当日は、Twitterを通してユーザーの一体感を体感
—今回、仕組みを作るにあたって意識されたのはどのような点でしょう。
ターゲットはSNSをよく使う層でもあると思いましたので、バズの効果を期待したいなと思いました。またマーカーをかざして読み込むとカードが出て来るのですが、そこでウィンクをしたり「おめでとう感」をだして楽しんでもらえるようにディテールにはこだわりました。
また最近、「歩きスマホ」が問題になっていたりしますので、(この施策でもスマホを使うため)サイトなどでも注意喚起を行いました。
—街中にマーカーを貼る場所は、どのような基準で選ばれましたか。
全く見つけられないところにしてはいけない、ただみんなが知ってしまっても面白くない、という絶妙な場所を狙って設置しました。
—参加されたのはどのような方が多かったでしょうか。
男性が多かったのは予想通りでしたが、女性同士や男女のカップルもいらっしゃいました。東京、大阪で各39ヶ所とスペシャルマーカーを合わせて40ヶ所、私も試してみましたが2時間ほど歩いて半分も見つけられない位でしたね。
ただ、「コンプリートした」とTwitterを通して報告してくれる方もいらっしゃいました。Twitterは良く活用されていて、「歩き疲れた」「嬉しかった」などリアルタイムの声が一番寄せられた印象でした。これらのやり取りが一体感を生んでいったのかなとも思います。
—東京と大阪の二ヶ所開催でしたが、それぞれの都市の違いはありましたか。
大きな違いはありませんでしたが、むしろ他の都市のユーザーさんから「やってほしかったです」という声はありました。今回東京と大阪にしたのは、今回の参加者プレゼントにもした「生誕祭」とも言われるイベント「マジカルミライ 2014」が開催される二都市、ということになります。
—今回のキャンペーンによる、Vプリカの今後に期待される効果はありますか。
今回のキャンペーンは「知ってもらう」ことが狙いだったので、PV数などを検証していても一定の成果を得られたのではと思っています。次は、実際にVプリカを「買ってもらう」段階にしたいですね。(現在発売されている)初音ミクデザインのVプリカデザインをさらに5種類追加して発売します。全種類集めて頂いた方に初音ミクのオリジナルグッズをプレゼントという企画も進行中です。
Vプリカ自体初音ミクデザインの他にも沢山のデザインがあったり、企業のプレゼントキャンペーンでオリジナルデザインを制作したり、一つの柄だけではない「選んでもらえる」ということを大事にしているので、初音ミクとのコラボレーションを通してもこの点を引き続き訴求していきたいと考えています。
【Interviewee】
ライフカード株式会社
営業三部 プリペイド事業企画課
久保田 真さん
営業三部 プリペイド事業企画課
久保田 真さん
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