OOHニュース
OOHのプロが考える「OOHの魅力」とは | 現王園章太
今回の記事は、OOHのプロである現王園さんに寄稿していただき掲載しております。
現王園さんは現在イギリスでお仕事をされており、日本に留まらずグローバルな視野でOOHについて発信をされております。
Twitterやnoteで発信をされているのでチェックしてみてください。
文/現王園章太
初めまして。現王園と申します。
自己紹介にもありますが、総合広告代理店に入社してから8年、OOH広告(屋外・交通広告)だけを担当しており、日本国内のクライアント様向けのOOHプランニングや、デジタルサイネージ事業への投資、OOH向けのクリエイティブ開発・調査、商業施設における媒体開発、インターネット広告とOOH広告(デジタルサイネージ)の同時販売/配信/効果計測などにチャレンジさせて頂き、広告賞を受賞頂くようなOOHキャンペーンにも、有難いことに数回関わらせて頂いております。
7年程日本国内で働き、OOHメディアの魅力に惹かれていく中で、日本だけでなく、海外も含めてその知識や可能性における視野を広げたい!
という想いもあり、昨年からは、グループ会社でイギリスに本社のあるOOHメディアの専門代理店に出向しており、日本以外の国のOOHメディアのプランニングを行っています。
noteをはじめる理由
海外のOOHマーケットで働いている日本人も少ないので、このnoteを通じて、世界のOOH業界を取り巻く動きや、それに対する個人的な考え、日々感じている課題意識などを書いていければと思っています。
従いまして、幅広い一般的な知識というよりも、日ごろからOOHというメディアに興味を持っている、実際に業務でOOH媒体を取り扱っている、今後OOHを使ってビジネスをしてみたい。といった人に向けて、発信をしていければと思っております。
最近twitter(@gennozono)も始めたのですが、twitterの方は非常に早いスピードで情報が流れていくので、noteでは、1週間に1度、インプットされた情報を整理してアウトプットしておく。というためにnoteを使うことを考えています。
OOHの魅力って??
本日は最初の投稿になるので、自己紹介も含めて、なぜ僕自身がOOH(アウト・オブ・ホーム)メディアを面白いと思っているかについて、整理をしておきたいと思います。
そもそも、僕は総合広告代理店で働いているので、OOH以外の、テレビ・ラジオ・新聞・インターネットなど全てのメディアビジネスに携わることができますし、億単位の広告予算を持つ大手クライアントさんのブランディングをお手伝いすることや、国際的なスポーツイベントの運営、アニメ/映画を作るといった機会を得ることも可能です(勿論、実力次第なので必ず希望通りの部署/希望通りの仕事を担当できるという訳ではありませんが)
そんな状況下において、なぜ会社にとっての看板事業とは言えないOOHの業務を、入社してから8年以上「OOH広告って面白い!もっと色んなことにチャレンジしたい!」と思いながら日々働くことができているか。についてご説明させて頂きます。
自分の仕事を振り返りながら、改めて整理すると、3つの理由が挙げられました。
自分の関わった仕事がリアルな世界に現れる
一番大きい理由はこれです。
自分の関わったキャンペーンやプロジェクトが、リアルな世界に現れるのはOOHの仕事をする人にとって最大の魅力だと思っています。
OOH広告は、テレビやスマホ、PCなどの画面の向こう側ではなく、目の前に物体として存在する形で多くの人に見てもらう事が可能です。
以前、ジュラシックワールドが公開される際に、六本木駅のデジタルサイネージを使ってインタラクティブな展開を実施したことがあるのですが、見知らぬ人が体験している姿を見た時の感動は今でも鮮明に覚えています。
https://digital-signage.jp/openevent/award/dsa2019-winner02/
(誰でも触れることができるのがOOHの魅力)
また、自分の仕事やサービスを一人でも多くの人に知って欲しい、体験して欲しいというのは誰しもが持つ感覚だと思いますが、OOH広告はその場で写真に撮ってすぐにSNSで拡散できるので、その場にいない人も含めて広がっていく様子を見ることができるのも、魅力だと思っています。
銀座SONYビルの3.11震災のYahoo!広告。ちゃんと実物見られたから良かった。 pic.twitter.com/SEMiBQHkDu
— 西又 葵[Aoi Nishimata] (@aoi_nishimata) March 12, 2017
(OOH広告を見ることが目的となって外出する人がいた時など、凄く嬉しい気持ちになります)
メディアの領域が定義されていない
2つ目のポイントは、家の外ならなんでもメディアにしていい!というルールの曖昧さです!笑
テレビ、ラジオ、新聞など、枠が決められたものを売るのに対して、
OOH(アウト・オブ・ホーム・メディア)はその名の通り家の外全てをメディアに変化させることが可能です。
日本では渋谷のスクランブル交差点や電車の中の広告が主流となっていますが、田んぼアートや、ビルの屋上にキムタクの風船を作ったりするのもOOH広告として分類されます。
最近は、エレベーター広告に注目が集まり、新しい生活様式にも柔軟に対応しながらビジネスを広げる事が可能です。
先進的なSaaS企業は先んじてエレベーター広告に出稿始めてるようですね。 pic.twitter.com/HvGHIIZxBn
— 手嶋浩己 (@tessy11) June 21, 2020
TOYOTAが発表した、スマートシティ構想も、広く見ればOOH広告と考える事ができるかもしれません。
既存の枠組みに捉われず、広いフィールドのどこへ仕掛けていくかを、考えられるのが、OOHという世界で働く魅力になります。
不特定多数の人に届く
インターネット広告の発展に伴い、マーケティングの世界では精緻なターゲット設定を行うことは当たり前となっています。ROIを重視し、より正確で効率的な広告に価値が生まれている一方で、特定ターゲット以外にも広く届ける事が可能なことは、OOHの特徴だと思っています。
街を歩く人は一人一人が違ったバックグラウンドや趣味趣向を持っていますが、狙いすぎることなく、不特定多数の人と偶然の出会い。を演出できることがOOHの面白さだと思っています。
うぉぉぉぉおおお!!
— アズル (@RURU4208) July 5, 2020
会社行く電車でRoseliaの広告あって
一人でテンション上がった!!
画質悪いのは気にしない。 pic.twitter.com/V8zaKwoQfQ
今日お天気いいし最高!キャリオクの広告かっこいい! pic.twitter.com/pREwb6V0mS
— もんちゃん (@_thank_u___) June 29, 2020
(自分の好きな世界観に合うものが露出していると、思わず見たり撮ったりシェアをしたくなるのだろうなと思っています。)
こうしてご紹介した点に面白さを感じ、気づけば8年以上、OOHを仕事にし続けています。
一方で電車や駅の広告が邪魔だという人もいるのは承知していますが、僕個人としてはOOH広告は街を元気にしていると思っていて、このnoteでは、グローバルな視点も入れながら、OOHメディアの価値や未来について書いていければと思っています。
Shota Gennozono
平日は広告代理店勤務(屋外広告と交通広告を中心に8年間)で、現在はイギリスに出向中。twitter(@gennozono)では、 #OOHマーケティング でOOHを起点としたマーケティングについて考えてます。
現王園さんはOOHに関する記事をnoteに投稿されてます。
ぜひ、他の記事もチェックしてみてください。
現王園さんのnoteはこちらからご覧ください。
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