OOHニュース
どこもかしこも車椅子でいっぱいな駐車場!障害者用駐車場の不適切利用防止を訴えるアンビエント施策
Case: Parking Wheelchairs
障害者用駐車場に平然と車を停めている健常者を見たことはありませんか?
言うまでもなく、障害者用駐車場は、より広いスペースや店舗入り口などにより近い場所に車を停める必要がある障害者用に設置されている駐車場であり、空いているからといってついつい健常者が利用してしまっては、そのスペースを本当に必要としている障害者の権利を侵していることになります。
言うまでもなく、障害者用駐車場は、より広いスペースや店舗入り口などにより近い場所に車を停める必要がある障害者用に設置されている駐車場であり、空いているからといってついつい健常者が利用してしまっては、そのスペースを本当に必要としている障害者の権利を侵していることになります。
そこで、今回は、ジョージア(グルジア)の首都トビリシで実施された“障害者用駐車場の不適切利用防止”を啓発したアンビエント施策をご紹介します。
ジョージアの首都トビリシでは、障害者用駐車スペースに車を停める健常者が後を絶たないといいます。“障害者の権利を侵している健常者”に、その行為がどれほど障害者に不便を被り、迷惑をかけているか訴求するために実施されたこと、それは同じように“健常者の権利を侵し”、被害者の立場になることで自らの行動を見直してもらおうというものでした。
首都トビリシのとあるメインストリート沿いに並ぶ駐車場。ここに、70台の車いすを各スペースに2台ずつ駐車することで、“障害者が健常者の権利を侵した”のです。
車を停めようにも、車いすが駐車されていて、中々停めるスペースを見つけることができないドライバーの顔には困惑と共に苛立ちすら浮かんできます。
“車いすパーキング作戦”開始後わずか40分で、各種メディアが集まり、驚きの施策を報道しました。
また、道行く通行人はこの様子をすかさずスマートフォンで撮影し、SNSに投稿した結果、瞬く間に“車いすパーキング作戦”が拡散しました。
開始後数時間で、この様子は国境を越えて幅広く報道され、わずか1日で50万ドルの広告効果を生むことに成功したと言います。
小さな声は大きな声のうねりとなり、ジョージアの政府高官がこの取り組みを受けて“障害者の権利を守っていく”との声明を発表するまでに至りました。
健常者は、自分たちの駐車スペースを障害者に奪われることにより、初めて、健常者に駐車スペースを奪われてしまっている障害者の気持ちを実感することができました。
“障害者用駐車スペースを健常者が使用してはならない。”このシンプルなメッセージを逆に“障害者が健常者用駐車スペースを不適切使用すること”により訴求したアンビエント施策でした。
PR EDGEより転載
https://predge.jp/95749/
PR EDGEより転載
https://predge.jp/95749/
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