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「フォーミュラ1 シンガポールGP」開催期間限定 マーライオン・プロジェクションマッピング
マリーナ・ベイエリアが光と映像で包まれる、シンガポールのシンボルも限定コンテンツへ
2018年9月14日から16日の3日間、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットにおいて「フォーミュラ1 シンガポールグランプリ(以下、シンガポールGP)」が開催された。市街地を使って毎年行われ、世界中から多くのF1ファンが観戦に訪れるこの一大イベントの開催期間中には、シンガポールのシンボルも限定の映像演出でレースに花を添えた。
▲ マーライオン周辺の4か所にプロジェクターを設置。
上空から見たときに街が美しく見える演出
「シンガポールGP」では、シンガポールの中心部であるマリーナ・ベイエリア(コース全長6km)をレースカーが疾走する。この主要スポットには、ライティングやプロジェクションマッピングなどによる鮮やかな演出が施されている。
『ヘリコプターで上空からもレースを撮影するのですが、道がライトアップされて綺麗に映っても、ビルに何もなかったら美しいシンガポールのイメージを世界に発信できません。それで、私たちがシンガポール政府から依頼を受け、車が走る道やマーライオン、シンボリックな建物などに対してプロジェクションマッピングを行ったり、照明でデコレーションしています。もちろんドライバーの運転に支障を来してはいけないので、そこには細心の注意を払いながら、空撮のカメラでとらえたときに、どれだけシンガポールの街が美しく見えるかを意識してやっています。マッピング映像はすべて同期させています』。そう語るのは、シンガポール政府と契約を結び、同イベントの空間演出で2013年より毎年協力しているヘキサゴン・ソリューション(Hexogon Solution Pte.Ltd)の代表であるエイドリアン G.S.ゴー氏だ。「シンガポールGP」の演出は年々進化しており、今年の演出も目を見張る内容となった。
▲ ヘキサゴン・ソリューションのエイドリアン G.S.ゴー社長(ヘキサゴン・ソリューション本社にて)。
プロジェクターやLED照明など演出機材を多数使用
ゴー氏が言うように、「シンガポールGP」の演出は上空からの撮影(TV中継)を想定したものが多い。ピットエリア付近に設置された「SINGAPORE」の文字をかたどったバルーンタイプのLED照明もそのひとつで、上空から見たときに初めて「SINGAPORE」だとわかる。バルーンは内照式で、1文字あたり幅13m、厚み1.5m、使用したLED照明器具(ラインタイプ)は5kmにもおよぶ。
▲ ヘキサゴン・ソリューションのエイドリアン G.S.ゴー社長(ヘキサゴン・ソリューション本社にて)。
プロジェクターやLED照明など演出機材を多数使用
ゴー氏が言うように、「シンガポールGP」の演出は上空からの撮影(TV中継)を想定したものが多い。ピットエリア付近に設置された「SINGAPORE」の文字をかたどったバルーンタイプのLED照明もそのひとつで、上空から見たときに初めて「SINGAPORE」だとわかる。バルーンは内照式で、1文字あたり幅13m、厚み1.5m、使用したLED照明器具(ラインタイプ)は5kmにもおよぶ。
もちろん会場内で見ることができる演出も多数用意されている。「ザ・フロート@マリーナ・ベイ」のステージでは、明るさ3万ルーメンのプロジェクター24台(左右に12台ずつ設置)で、F1レースのロゴやシンガポールの国旗、スポンサーであるシンガポール航空のロゴ、さらに今回のオフィシャルグッズ等にも使用されているレースカーのイラストなどを投影。また、60mにわたり並ぶ樹木には、プロジェクター12台(明るさは全て3万ルーメン)による“ F1カー”や“フラッグ”、マレーシアの国鳥“ホーンビル”などをイメージした映像と、ウォッシュライト(2kW)8台を使った光の演出が来場者の気持ちを一層高ぶらせた。樹木への投影では、木と同系色であるグリーンやブルー系の映像が使用できないため、映像にコントラストをつけるなどコンテンツ制作にも工夫が凝らされている。
さらに、マリーナ・ベイエリアにあるアジア最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」の足元に48台のフラットライト(2kW)を設置し、観覧車の支柱が空撮時にくっきりと見えるよう照射。このライティングはコースの3倍の明るさとなり、上空からは「シンガポール・フライヤー」が浮かび上がって見える。
▲ 期間限定の映像以外にも通常のコンテンツも投影。マーライオンが次から次に色々な姿へと変わっていく。プロジェクターは3万ルーメンクラスを8台使用しており、マーライオンに3台、ステップには5台で投影を行っている。
マーライオン・マッピングには自然を取り入れた映像が新たに追加
そして、シンガポールのシンボルとも言えるマーライオンへのプロジェクションマッピングも、「シンガポールGP」開催中は限定のコンテンツへ。自然を取り入れた映像が新たに追加されたほか、マーライオン下のステップにもマッピング映像が投影された。プロジェクターは8台(明るさは全て3万ルーメン)使用しており、マーライオンに3台、ステップには5台で投影を行っている。なお、限定コンテンツの投影は急遽決まったようで、コンテンツは1日で仕上げたという。
さらに、マリーナ・ベイエリアにあるアジア最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」の足元に48台のフラットライト(2kW)を設置し、観覧車の支柱が空撮時にくっきりと見えるよう照射。このライティングはコースの3倍の明るさとなり、上空からは「シンガポール・フライヤー」が浮かび上がって見える。
▲ 期間限定の映像以外にも通常のコンテンツも投影。マーライオンが次から次に色々な姿へと変わっていく。プロジェクターは3万ルーメンクラスを8台使用しており、マーライオンに3台、ステップには5台で投影を行っている。
マーライオン・マッピングには自然を取り入れた映像が新たに追加
そして、シンガポールのシンボルとも言えるマーライオンへのプロジェクションマッピングも、「シンガポールGP」開催中は限定のコンテンツへ。自然を取り入れた映像が新たに追加されたほか、マーライオン下のステップにもマッピング映像が投影された。プロジェクターは8台(明るさは全て3万ルーメン)使用しており、マーライオンに3台、ステップには5台で投影を行っている。なお、限定コンテンツの投影は急遽決まったようで、コンテンツは1日で仕上げたという。
今回の「シンガポールGP」の空間演出には、プロジェクター約50台に加え、LEDディスプレイも数多く使用、さらに照明器具もマリーナ・ベイエリア内各所で使用されている。ここには、国が一丸となってイベントを盛り上げようという確実な意識が感じられる。日本で同じようにやることは難しいかもしれないが、各自治体のエリアマネジメントへの関心が高まる中、学ぶべき部分も多いのではないだろうか。
【問い合わせ先】
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ヘキサゴンジャパン(株)
東京都文京区大塚5-40-18 友成フォーサイトビル10F
Tel.03-6419-7653 Fax.03-6902-0722
http://www.hexogonsol.jp
サイン&ディスプレイより転載
http://www.signs-d.ne.jp/article/hexogon-3/
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