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“再生/新生”をテーマにした「新宿アートウォールプロジェクト」完成 森山大道氏、開発好明氏の作品を公開

 
 株式会社 TSTエンタテイメントと株式会社ソニー・ミュージックソリューションズが取り組む、新宿ミラノ座の跡地工事現場の仮囲いを活用した全長280mにもおよぶ「新宿アートウォールプロジェクト」において、2021年4月5日より、写真家・森山大道氏の写真作品群を展示しております。
なお、当該の仮囲いには、すでに同プロジェクトの一環として開発好明氏によるアートウォールを展示しており、今回の森山氏の作品展示により、本プロジェクトのアートウォール全面が完成いたしました。
また、両氏の作品をオンライン上で鑑賞できる特設Webサイトを公開しています。

特設Webサイト:https://shinjuku-artwall.com/
 
※画面は開発中のものです

 
<展示のテーマは「再生/新生」。>

新宿歌舞伎町の一角を占め、西武新宿駅の至近に位置するこの場所は、半世紀以上にわたり新宿ミラノ座として親しまれ、新宿の文化の変遷を歩んできました。施設は2014年に惜しまれながら閉館し、数年の準備期間を経て、2022年度に新たに生まれ変わります。その建設中の期間においても、新宿の街の魅力と文化を絶やさず、新しい時代の創生への祈りをこめて、本プロジェクトを実施いたしました。


<展示作品は、森山大道の写真作品群「SHINJUKU」、開発好明《Evangelion Styrofoam》>

【森山大道「SHINJUKU」】
森山大道氏の作品群は、写真集「新宿」「ニュー新宿」等から街の姿を切り取った未発表の作品を含む合計29点。それらを南側、西側の壁面に配置し、都会の空気を感じながら鑑賞できる屋外ギャラリーとなっています。Webサイトでは、展示されている写真を全て、1枚ずつ鑑賞いただけます。
 

 

森山大道氏コメント(引用)
“現在新宿の街は、現実と仮想、逸楽と哀感が夜に日に錯綜し、蝟集する群衆が雑多な欲望を抱えてさまよう、巨大なスタジアムと化している。そして新宿という街ほど、坩堝とか煉獄といった言葉がよく似合う所はない。”
[森山大道『新宿』(月曜社、2002年)より]

森山大道氏プロフィール
1938年大阪府生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高い。 


【開発好明《Evangelion Styrofoam》】

2019年12月に東側、2020年6月に北側と、段階的に展示されている 開発好明氏の作品《Evangelion Styrofoam》は、発泡スチロールなどによる梱包材の形状をモチーフに、エヴァンゲリオンの世界観を表現したもの。全長約77mにおよぶ壁面に沿って歩きながら鑑賞することを意識したこの作品は、Webサイトでもスクロールで楽しむ他、3Dの仮想空間に設置されたウォールを歩きながら見られる「Walk Along vers.」も公開いたします。さらに本作品は、エヴァンゲリオン公式アプリ「EVA-EXTRA」のARカメラをかざすと“エヴァ文字”のメッセージボードが浮かび上がるARメッセージ(シン・エヴァンゲリオン劇場伝言板 AR出現計画)と連動しております。
 
©Khara
©Khara
 
©Khara
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開発好明氏コメント
“映画のスクリーンや絵画のサイズなど、人間の視覚に入りやすい大きさってありますよね。でも仮囲いは視覚からはみ出すサイズ。それをどうドラマチックに見せるか考えて、《歩きながら鑑賞する》という体験を目指しました。はじめにエヴァの全体像が見えて、そこから手が後方に流れていく。その先にプラグがあり、ケーブルの流れが続くというように、人の身体と視線を誘導していくようにつくりました。遠景と近景それぞれのおもしろさを、身体的な移動で実感してもらえたら嬉しいですね”

開発好明氏プロフィール
1966年山梨県生まれ。東京都在住。
多摩美術大学大学院美術研究科修了、多摩美術大学非常勤講師。1995‐96年にかけて365日の展覧会「365大作戦」を全国で行い、その模様をNHK BS「真夜中の王国」の「開発くんが行く」で放映。2002年にPSI MOMA「Dia del Mar/By the Sea」、2004年にヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館「おたく:人格=空間=都市」、2006年にドイツ、ニューナショナルギャラリー「ベルリン-東京、東京-ベルリン」参加。同年「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、2008年イギリスのリバプール「Jump Ship Rat“POP-UP”」出品。2016年市原湖畔美術館「開発好明:中2病展」。2019年東京都現代美術館「あそびのじかん」出品。東日本大震災後、被災地におけるプロジェクトをライフワークとして継続中。


■「新宿アートウォールプロジェクト」開催概要
会期:2021年4月5日(月)~2022年初夏(予定)
場所:歌舞伎町一丁目地区開発計画建設予定地、および特設Webサイト上
主催:株式会社 TSTエンタテイメント、株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ

■「シン・エヴァンゲリオン劇場伝言板 AR出現計画」概要
期間:2022年3月(予定)まで
URL:https://ar.evangelion.co.jp/
 
※新型コロナウイルス感染防止対策について※
新型コロナウイルス感染防止の観点から、密集を避けるために、本プロジェクトの作品群はWeb上での鑑賞を推奨しております。
現地での鑑賞の際は、マスク着用のうえ、混雑を避け、会話をお控えください。
密集や混乱が確認された場合、一時的に展示を取りやめる場合があります。ご了承ください。

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