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鏡の中の“自分”が警告する、飲酒運転の悲惨な結末
Case: Reflections from Inside
飲酒運転、薬物運転、よそ見運転など危険運転に警告を促す非営利団体のWe Save Livesが、アメリカのとあるバーで、鏡の中の“自分”が飲酒運転後の悲惨な結末を警告するという驚きのスタントを実施し、今まさに飲酒運転をして家路につこうとしていた多くの人々を思いとどまらせることに成功しました。
鏡の中の“自分”役を担うのは、現在フロリダ州のRMC刑務所に服役中の Kris Caudilla受刑者。2010年、当時26歳であったCaudilla受刑者は、飲酒後にハンドルを握り道路を逆走した結果、衝突事故を起こし、一人の警察官の命を奪いました。
Caudilla受刑者は、飲酒および麻薬の影響下の運転による過失致死罪で懲役15年を言い渡され、32才になった現在も依然服役中の身です。
飲酒運転の恐ろしい結末を忠告するのは、カリフォルニア州のロサンゼルスにあるとあるバーのトイレ。お酒を飲んだ人がトイレに入り、洗面所で手を洗います。
一見すると普通のこの鏡に実は仕掛けが施されています。
自分を映してした鏡の中に、突如Caudilla受刑者の顔が浮かび上がり、「自分は大丈夫。」「自分には起こりえない。」と飲酒運転による事故を他人事ととらえているであろう人に、その人の身にも起こりうる飲酒運転が引き起こす悲惨な未来を映し出し、警告したのです。
「僕だって、お酒飲んで運転するくらいどうってことないと思っていたんだ。」
「でも、事故を起こしてしまった。4人も子供がいるお父さんの命を奪ってしまい、家族の幸せをぶち壊してしまったんだ。」
「殺してしまった相手のことを考えない日はないよ。」「何を飲んでるの?」
「僕は飲んで運転するという選択をしてしまった。君はそんな過ちを起こさないでくれ。」
「鏡の中を見て。僕は今刑務所にいる。さぁ、どうする?運転して帰るつもりかい?」
これには、ほろ酔い気分でトイレに入ってきた人は皆一様にして戸惑い、驚きを隠せません。
“少しくらい飲んでいたって平気さ。”と過信し、運転して帰るつもりであったであろう多くの人に、鏡に映るCaudilla受刑者のように、自分自身も事故を引き起こし、受刑者となりうる恐ろしい未来像を提示することで、「飲んだら、乗るな」を強く訴求することに成功しました。
過ちを起こしてしまった人間として、「飲んだら、乗るな」というメッセージを一人でも多くの人に心の底から伝えたいと願う受刑者が、まさに今危険な行動に出てしまいかねない人に直接警告を促すというアンビエント施策でした。
INFORMATION
PR EDGE より転載 https://predge.jp/97661/-
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