OOHニュース
「我々の強みは“ジャック感”。空間的に狭い地下鉄の駅だからこそOOH広告がより魅力的に伝わる」 メトロアドエージェンシー・富田瑛子 佐々木啓太
一日約15万人(2020年度実績)が利用する東京メトロの銀座駅が2020年10月にリニューアル完了。直感的に認識しやすい光る柱が設置され、さらに優雅で気品溢れる駅に生まれ変わったことは記憶に新しい。
そんな世界的ショッピングエリアとしても知られる銀座駅をまるごとジャックし、他社では真似できない広告を展開出来る駅メディアを開発・販売しているのがメトロアドエージェンシーである。テレビ・雑誌などのマスメディアを始め、車両メディア、駅メディアなど視認性が高く購買行動につながりやすい交通広告を提供する一方、東京メトロにある広告媒体も管理する同社。
東京という巨大都市を舞台に広告訴求、情報拡散を手掛けているメトロアドエージェンシーがこれから挑む駅メディア、OOHとはなんなのか?今回、媒体本部戦略企画部の富田瑛子さん、佐々木啓太さんに話を聞いた。
19駅612面が他社にはない弊社の強み
大塚:いつも銀座や表参道などで御社の美しい媒体が圧倒的で非常に気になっておりました。
富田:ありがとうございます。普段から私達はメトロアドエージェンシーのメディアをどうすれば皆さんに選んで頂けるか、その一心で媒体価値向上を目指して一緒に考えているので、そう言って頂けて嬉しいです。
大塚:お二人はチームでお仕事をされているとか?
佐々木:そうですね。単なる媒体の提案だけでなく「この場所にこのメディアで良いのか?」「ポスターよりはデジタルサイネージの方がアイキャッチになるんじゃないか?」など、実際に広告を出す時のことまでを考えて各種の調整やプロモートまで一貫してやらせて頂いています。
富田さん(左)、佐々木さん(右)
大塚:そんなお二人が今イチ押しの媒体・サービスを教えてください。
佐々木:弊社ならではの特徴でもある銀座、表参道の駅を集中的にジャックできる媒体がイチ押しですね。銀座に関しては2020年に駅改良が一部完了して、駅の媒体がリニューアルされたばかりなのでハイブランドをはじめとした広告主様にはピンポイントでご出稿頂ける媒体になっています。
■銀座駅集中展開
■表参道駅集中展開
富田:Metro Concourse Visionという縦型の柱に連続してついているサイネージもおすすめです。
富田:中でも銀座や表参道など駅のイメージがついている場所が人気です。ハイブランドだけではなく学生なども含めた幅広い年齢層にリーチしたいというお客様にはネットワーク商品で展開頂き、リーチメディアとしてご活用いただくことが可能です。
大塚:御社のMCVの特徴とは?
佐々木:メトロにしかない展開駅やエリアの多さもさることながら、他社に負けないのは全部で612面になる総面数ですね。東京という街でそれだけ展開しているのはウチならではだと思います。都心で広告コミュニケーションを取りたいと思った時には必ずピッタリなエリアを御提案できるんじゃないかと思っています。
大塚:また、大型ディスプレイのメトロウォールビジョン(MWV)もあるんですよね?
富田:はい、設置数は26面とMCVと比較すると少ないですが外部との接続に優れているメディアで、たとえば天気や時間、場所に応じてクリエイティブの出し分けができたり、DOOH配信対応済みの大型ディスプレイとなっています。
佐々木:また、外部連携環境が必要になりますがスポーツの試合速報をトリガーにして、情報を出し分ける等、先ほどのMCVにはない展開が可能です。
OOHはノイズにならず、リアルな体験ができる
大塚:そして僕が特に気になっていたのは駅の「集中展開」。このキーワードもいいですよね。
佐々木:ありがとうございます。銀座や表参道などの駅をまるごとジャックできる媒体なので、すべてお買い上げ頂ければ購買意欲の高いお客様にアプローチできると思っています。
表参道では柱巻き、サイネージを使って空間的に広告を掲出できる、それも推しの一つです。地下鉄の駅なので空間的に狭く、天井も低いんですが、しかしその狭い環境が広告的には大きなメリットとなり役立てると思ってます。
富田:銀座はこれからクリスマス商戦にむけてポップアップなどの告知も増えると思います。表参道はハイブランドを始め、原宿に近いこともあって若者向けの商材や、SNSマーケティングを中心としているTikTokなどもOOHにご出稿頂いています。
佐々木:また新宿駅の集中展開ではテレビ番組の告知やエンタメ系、ゲーム告知などが多いですね。最近だと渋谷駅では作品の舞台でもあった呪術廻戦の書き下ろしポスターを掲出したところ、関連するツイートが28万件と多くの皆さまに見て頂きました。
大塚:やはり集中展開は強みですよね。一ヶ所も他社広告を入れたくないとこだわるところもありますから。
富田:弊社もほとんどセットで買い切って頂く方が多いですね。
大塚:お二人が思うOOHの魅力とは?
富田:いつでもそこにあって触れ合う人に平等なメディアだと思っています。それとノイズになりづらいのも特徴。ネット等の広告って「今じゃないんだけどなぁ」って思うことあるじゃないですか。OOHにはそれがない。逆にふとした出会いで感情が動かされたり、広告によって行動の機転になる所もOOHの良いところだと思います。
佐々木:OOHの良さってWeb広告とは違い、その場で見てリアルな体験ができることですかね。特に弊社の集中展開できる駅メディアでは空間での広告演出でリアルに感じていただけると思っています。
もちろん、多くの人に見てもらいたいというのが本音なんですが、それを見たくないお客様も普通にその場を通行してらっしゃるわけで。人が集まり過ぎると今度は駅などの流動の妨げになってしまいますのでこの辺りのバランスが難しいですね。今までの知見とか対策を含めてやりすぎないように話題化する、それを目指しています。
メトロの利用者は500万人 まだまだポテンシャルはある
大塚:そもそもお二人が広告業界に入ったきっかけは?
佐々木:私はもともと絵が好きで本当は美大に進みたかったんですが実力のなさに諦めて笑。一般の大学でマーケティングを学んでるうちに、広告代理店で絵を使った営業とかやったらそれは武器になるんじゃないかと思ったんです。それがすべての始まりでしたね。
富田:私は前職がIT業界で営業を5年間やっていたんですが、広告の仕事というより東京という街をフィールドにずっと仕事がしたいと思っていました。それで縁があって中途で入社させて頂きました。
大塚:そんなお二人がチームを組んで多くの案件を手掛けられているわけですが、去年からコロナの影響で広告業界も大変でした。アフターコロナへの想いをお聞かせ下さい。
佐々木:コロナの影響による利用者の減で広告の出稿がしづらくなったという声も多かったんですが、メトロの利用者は一日約500万人に達していますので、まだまだポテンシャルはあると思っています。
もともとOOH 媒体って広告効果を可視化することが難しいんですが、その辺りのデータをきちんと我々から開示して、メトロ媒体の本当の価値を説明することでより多くの方に利用して頂きたいですね。
富田:光が見えなかった去年とは違い、今年は東京五輪が開催され、東京の街から一緒に盛り上げるという各企業様の想いを感じました。来年以降はサッカーやラグビーのW杯もあり、北京冬季五輪などスポーツイベントが多く控えています。そこでOOHならではの臨場感、エモーショナルな部分をお伝えして世界的イベントにお力添えできればと思っています。
大塚:最後に今後の展望をお聞かせ下さい。
佐々木:東京には今現在スポットライトが当たっていない場所でもご出稿頂く価値があるお宝のような場所も存在します。今後も魅力的な場所を見つけ、縦型のサイネージとか新設して行きたいですね。
富田:銀座や表参道みたいなブランド力はメトロにしかないと自負しております。その強みを活かしつつ、データを開示していくことで人通りがそれほど多くないとされてきた場所でも広告を出す価値のある場所などにもスポットライトを当てながら、今後も魅力的な場所を見つけ、縦型のサイネージとか新設して行きたいですね。
株式会社メトロアドエージェンシー
媒体本部 富田瑛子さん 佐々木啓太さん
https://www.metro-ad.co.jp/
取材・文/太田光洋
そんな世界的ショッピングエリアとしても知られる銀座駅をまるごとジャックし、他社では真似できない広告を展開出来る駅メディアを開発・販売しているのがメトロアドエージェンシーである。テレビ・雑誌などのマスメディアを始め、車両メディア、駅メディアなど視認性が高く購買行動につながりやすい交通広告を提供する一方、東京メトロにある広告媒体も管理する同社。
東京という巨大都市を舞台に広告訴求、情報拡散を手掛けているメトロアドエージェンシーがこれから挑む駅メディア、OOHとはなんなのか?今回、媒体本部戦略企画部の富田瑛子さん、佐々木啓太さんに話を聞いた。
19駅612面が他社にはない弊社の強み
大塚:いつも銀座や表参道などで御社の美しい媒体が圧倒的で非常に気になっておりました。
富田:ありがとうございます。普段から私達はメトロアドエージェンシーのメディアをどうすれば皆さんに選んで頂けるか、その一心で媒体価値向上を目指して一緒に考えているので、そう言って頂けて嬉しいです。
大塚:お二人はチームでお仕事をされているとか?
佐々木:そうですね。単なる媒体の提案だけでなく「この場所にこのメディアで良いのか?」「ポスターよりはデジタルサイネージの方がアイキャッチになるんじゃないか?」など、実際に広告を出す時のことまでを考えて各種の調整やプロモートまで一貫してやらせて頂いています。
富田さん(左)、佐々木さん(右)
大塚:そんなお二人が今イチ押しの媒体・サービスを教えてください。
佐々木:弊社ならではの特徴でもある銀座、表参道の駅を集中的にジャックできる媒体がイチ押しですね。銀座に関しては2020年に駅改良が一部完了して、駅の媒体がリニューアルされたばかりなのでハイブランドをはじめとした広告主様にはピンポイントでご出稿頂ける媒体になっています。
■銀座駅集中展開
■表参道駅集中展開
富田:Metro Concourse Visionという縦型の柱に連続してついているサイネージもおすすめです。
富田:中でも銀座や表参道など駅のイメージがついている場所が人気です。ハイブランドだけではなく学生なども含めた幅広い年齢層にリーチしたいというお客様にはネットワーク商品で展開頂き、リーチメディアとしてご活用いただくことが可能です。
大塚:御社のMCVの特徴とは?
佐々木:メトロにしかない展開駅やエリアの多さもさることながら、他社に負けないのは全部で612面になる総面数ですね。東京という街でそれだけ展開しているのはウチならではだと思います。都心で広告コミュニケーションを取りたいと思った時には必ずピッタリなエリアを御提案できるんじゃないかと思っています。
大塚:また、大型ディスプレイのメトロウォールビジョン(MWV)もあるんですよね?
富田:はい、設置数は26面とMCVと比較すると少ないですが外部との接続に優れているメディアで、たとえば天気や時間、場所に応じてクリエイティブの出し分けができたり、DOOH配信対応済みの大型ディスプレイとなっています。
佐々木:また、外部連携環境が必要になりますがスポーツの試合速報をトリガーにして、情報を出し分ける等、先ほどのMCVにはない展開が可能です。
OOHはノイズにならず、リアルな体験ができる
大塚:そして僕が特に気になっていたのは駅の「集中展開」。このキーワードもいいですよね。
佐々木:ありがとうございます。銀座や表参道などの駅をまるごとジャックできる媒体なので、すべてお買い上げ頂ければ購買意欲の高いお客様にアプローチできると思っています。
表参道では柱巻き、サイネージを使って空間的に広告を掲出できる、それも推しの一つです。地下鉄の駅なので空間的に狭く、天井も低いんですが、しかしその狭い環境が広告的には大きなメリットとなり役立てると思ってます。
富田:銀座はこれからクリスマス商戦にむけてポップアップなどの告知も増えると思います。表参道はハイブランドを始め、原宿に近いこともあって若者向けの商材や、SNSマーケティングを中心としているTikTokなどもOOHにご出稿頂いています。
佐々木:また新宿駅の集中展開ではテレビ番組の告知やエンタメ系、ゲーム告知などが多いですね。最近だと渋谷駅では作品の舞台でもあった呪術廻戦の書き下ろしポスターを掲出したところ、関連するツイートが28万件と多くの皆さまに見て頂きました。
大塚:やはり集中展開は強みですよね。一ヶ所も他社広告を入れたくないとこだわるところもありますから。
富田:弊社もほとんどセットで買い切って頂く方が多いですね。
大塚:お二人が思うOOHの魅力とは?
富田:いつでもそこにあって触れ合う人に平等なメディアだと思っています。それとノイズになりづらいのも特徴。ネット等の広告って「今じゃないんだけどなぁ」って思うことあるじゃないですか。OOHにはそれがない。逆にふとした出会いで感情が動かされたり、広告によって行動の機転になる所もOOHの良いところだと思います。
佐々木:OOHの良さってWeb広告とは違い、その場で見てリアルな体験ができることですかね。特に弊社の集中展開できる駅メディアでは空間での広告演出でリアルに感じていただけると思っています。
もちろん、多くの人に見てもらいたいというのが本音なんですが、それを見たくないお客様も普通にその場を通行してらっしゃるわけで。人が集まり過ぎると今度は駅などの流動の妨げになってしまいますのでこの辺りのバランスが難しいですね。今までの知見とか対策を含めてやりすぎないように話題化する、それを目指しています。
メトロの利用者は500万人 まだまだポテンシャルはある
大塚:そもそもお二人が広告業界に入ったきっかけは?
佐々木:私はもともと絵が好きで本当は美大に進みたかったんですが実力のなさに諦めて笑。一般の大学でマーケティングを学んでるうちに、広告代理店で絵を使った営業とかやったらそれは武器になるんじゃないかと思ったんです。それがすべての始まりでしたね。
富田:私は前職がIT業界で営業を5年間やっていたんですが、広告の仕事というより東京という街をフィールドにずっと仕事がしたいと思っていました。それで縁があって中途で入社させて頂きました。
大塚:そんなお二人がチームを組んで多くの案件を手掛けられているわけですが、去年からコロナの影響で広告業界も大変でした。アフターコロナへの想いをお聞かせ下さい。
佐々木:コロナの影響による利用者の減で広告の出稿がしづらくなったという声も多かったんですが、メトロの利用者は一日約500万人に達していますので、まだまだポテンシャルはあると思っています。
もともとOOH 媒体って広告効果を可視化することが難しいんですが、その辺りのデータをきちんと我々から開示して、メトロ媒体の本当の価値を説明することでより多くの方に利用して頂きたいですね。
富田:光が見えなかった去年とは違い、今年は東京五輪が開催され、東京の街から一緒に盛り上げるという各企業様の想いを感じました。来年以降はサッカーやラグビーのW杯もあり、北京冬季五輪などスポーツイベントが多く控えています。そこでOOHならではの臨場感、エモーショナルな部分をお伝えして世界的イベントにお力添えできればと思っています。
大塚:最後に今後の展望をお聞かせ下さい。
佐々木:東京には今現在スポットライトが当たっていない場所でもご出稿頂く価値があるお宝のような場所も存在します。今後も魅力的な場所を見つけ、縦型のサイネージとか新設して行きたいですね。
富田:銀座や表参道みたいなブランド力はメトロにしかないと自負しております。その強みを活かしつつ、データを開示していくことで人通りがそれほど多くないとされてきた場所でも広告を出す価値のある場所などにもスポットライトを当てながら、今後も魅力的な場所を見つけ、縦型のサイネージとか新設して行きたいですね。
株式会社メトロアドエージェンシー
媒体本部 富田瑛子さん 佐々木啓太さん
https://www.metro-ad.co.jp/
取材・文/太田光洋
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東京メトロ Uボード(LA)
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東京メトロ Uボード
東京メトロの主要13駅に専用ボードで掲出できる駅貼セットです。 1駅B0×2連貼、1週間掲出が基本で、表参道他4駅ではB0×2連貼2か所掲出されます。(新宿駅はB0×4連貼となります。)